浅草岳は新潟県と福島県にまたがる、日本でも有数の豪雪地帯に位置する山
です。山頂の北側一帯はなだらかな草原に覆われた穏やかな表情ですが、南
面は荒々しい岸壁で、対照的な山容となっています。
JR只見線大白川駅からタクシーで林道終点の桜曽根登山口に入ります。自家
用車の場合も同じ場所の駐車場を利用することになります。このコースは下
の五味沢集落からヤジマナ沢沿いに登ってくるコースの途中で合流していま
す。
駐車場からは、ブナの樹林帯を尾根通しにまっすぐ登っていきます。溝の底
につけられたような道を登ると、次第に傾斜が増してきます。大きな段差が
あったり、滑りやすい急坂が続く少々歩きにくい道です。樹林帯を抜けて見
晴らしの良い尾根上に出ると、1484.7mのカヘヨノボッチまでもうすぐです。
ボッチとは沢の源頭部の峰という意味の言葉です。
カヘヨノボッチからは、高山植物が咲く草原の中の道を進みます。左から登っ
てきたネズモチ平からの道を併せて、前岳の肩で鬼ガ面山(おにがつらやま)
からの道と合流します。前岳の北面に大きくまわり込むようにつくられた木
道を歩き、湿原をたどります。8月くらいまでは雪田が残り、雪田が消えた後
には高山植物が広がっていきます。木道が終わったら、低木帯の斜面をひと
登りすると浅草岳の山頂に到着です。
浅草岳には一等三角点と小さな祠があり、見事な展望が広がります。眼下に
は田子倉湖が横たわり、守門岳(すもんだけ)をはじめとする越後の山々と、
会津の山々を望むことができます。
下山路は、自家用車を利用する場合は往路を下ることになりますが、さらに
桜曽根登山口からそのまま五味沢まで下るコースや、剣ガ峰を通る只見尾根
経由でJR只見駅まで下るコースもあります。自家用車や夜行バスを利用すれ
ば日帰りも可能ですが、只見線を使った場合は運行本数が極端に少ないため、
五味沢あたりで一泊するプランを立てるのも良いでしょう。
*7月頃まで場所により残雪がある事が多いので、軽アイゼンをお持ちください。
*冬場は山スキーヤー・ボーダーが多く、ヘリスキーも行なわれております。
<問合せ先>
魚沼市役所 025-792-1000 (代表)
〈堀之内町,小出町,湯之谷村,広神村,守門村と2004年11月1日合併し、魚沼市に〉
http://www.city.uonuma.niigata.jp/
只見町役場 0241-82-5050
↓観光・イベントページに登山情報があります。
http://www.tadami.gr.jp/
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@ひとっ風呂 <展望洞窟風呂>
五味沢集落の上部にある「ホテル大自然館」4階のお風呂です。洞窟をくぐる
と大浴場です。自然の岩を大きくくり抜いた大浴場は、半円形の大きな窓か
ら太陽の光がさしこみ、独特の雰囲気をもっています。自然の造形を活かし
た野趣満点の洞窟風呂でお湯に浸りながら、外の光景を楽しみましょう。ホ
テルなので宿泊がメインですが、日帰り入浴も可能です。
<場 所> 新潟県北魚沼郡入広瀬村大白川新田887-146
<電 話> 02579-6-2811
<料 金> 大人600円、小人450円
<営業時間> 10:00〜17:00
<泉 質> ナトリウムー塩化物・硫酸温泉
<効 能> 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、打ち身、挫き、
慢性消化器病、痔疾、冷え性、疲労回復等
*山の状況は変わっておりますので、表示ルート・内容が異なる場合もございます。
地域の山小屋、観光課などにお問合せの上、自己責任において登山を行なって下さい。 |