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荒船山は長野と群馬の県境に位置する死火山で、遠くからみると荒波に漂う
船に似ているのでその名がつけられたといわれています。長さが約2000m、幅
が約400mの台地状の山頂部が特徴で、荒船溶岩と呼ばれる安山岩でつくられ
ています。
高崎から上信電鉄に乗り換えて、下仁田駅で下車します。下仁田駅からのバ
スは途中の市野萱（いちのかや）までしか通じていないため、タクシーで40
分ほどかけて荒船山登山口の旧内山峠まで入ります。マイカーの場合も内山
峠の駐車場を利用します。
駐車場奥の案内板横からいったん下がり、西側に伸びている大きな尾根を反
対側に巻き込むようにトラバースします。さらに稜線とそこから派生した小
さな尾根を行ったり来たりしながら徐々に高度を上げていきます。途中に切
れ落ちた箇所も出てきますが、注意を促す看板があるのでそれを目印にする
と良いでしょう。よく整備された登山道で、歩きやすい道が続きます。「狭
岩修験道場跡」と呼ばれる場所には大きな岩屋があり、休憩するのにちょう
ど良い広場になっています。岩の前からは快適な道が続き、ところどころに
木製の橋がかけられています。
小さなアップダウンを繰り返すと、左側の岩からちょろちょろと流れる「一
杯水」と呼ばれる水場に出ます。この水は荒船山の山頂から流れ出ていると
いわれています。この辺りから急斜面が始まり、ジグザグとした登りが続き
ます。危険な箇所にはハシゴや手すりがついていますが、石車に注意しなが
ら岩場の急坂を登っていきます。
岩場の上部に出て、小さなアップダウンを過ぎると見晴台に出ます。そこが
荒船山の船尾にあたる艫岩（ともいわ）です。この艫岩からの展望が見事で
す。北方向に広大な展望が開け、浅間山、妙義山、西上州の山々が広がりま
す。足もとはまっすぐに切れ落ちた絶壁です。高所恐怖症の人はあまり側に
近づかない方が良いかもしれません。
艫岩からは台地の上を進みます。休憩舎先の「枯木ノ分レ」で相沢への道を左
に分けて、樹林に囲まれた快適な道をたどります。途中の水場を過ぎて、荒
船神社の祠の脇を通りながら星尾峠への分岐へと向かいます。分岐から頂上
まではわずかな距離で、最後のひと登りです。
荒船山の舳先にあたるのが行塚山（経塚山、京塚山とも書きます）です。こ
こが荒船山の最高地点で、標高は1422.5mです。ひっそりとした山頂には木
立の中に二等三角点と祠が設置されています。360度の展望とはいきません
が、遠く八ヶ岳や両神山などを望むことができます。
マイカーの場合は、帰路は来た道をそのまま戻ることになります。バスを利
用する場合は艫岩手前の分岐「枯木ノ分レ」から道標にしたがって、相沢方面
に下山します。急斜面をジグザグに下ると、小屋場への分岐に出ますがその
まま下ります。さらにジグザグと杉の植林帯を下り、山腹を巻き尾根を越え
ると登山口に出ます。林道を左に進んだ場所が相沢集落で、ここから相沢川
に沿った広い車道をたどると三ツ瀬のバス停へと到着です。
＜問合せ先＞
下仁田町役場 0274-82-2111
（下仁田町営バスも同じ）
↓下仁田町のサイト：ハイキングコースの紹介もあります
http://www.town.shimonita.gunma.jp/
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＠ひとっ風呂 ＜荒船の湯＞
下山した三ツ瀬のバス停から左に10分ほど行った所にある町営温泉です。町
民スポーツ施設も併設されています。露天風呂、内風呂ともにゆったり入れ
る、無味無臭の温泉です。大広間もあり、ゆっくりと休憩できます。歯ごた
えのある田舎そばや本場のこんにゃくを食べることができる軽食コーナーと
売店もあります。平日の最終バスは18：31まであるのですが、日曜祝日は
15：51が最終なので、あまりノンビリできないのが残念です。
＜場 所＞ 群馬県甘楽郡下仁田町大字南野牧9326-1
＜電 話＞ 0274-60-6004
＜泉 質＞ 含鉄・ナトリウム・塩化物強塩温泉
＜効 能＞ 神経痛、消化器病、冷え性、筋肉痛、関節炎、五十肩、
運動麻痺、打ち身、痔病、疲労回復、慢性皮膚炎、
慢性婦人病等
＜営業時間＞ 平日10：00〜20：00、土日祝日10：00〜21：00（4月〜11月）
＜定 休 日＞ 毎週月曜日（祝祭日の場合は翌日）
＜料 金＞ 大人500円、小学生400円（3時間）
*山の状況は変わっておりますので、表示ルート・内容が異なる場合もございます。
地域の山小屋、観光課などにお問合せの上、自己責任において登山を行なって下さい。 |
