浦山川冠岩沢


日程
2005年7月1日(金)

メンバー
クライミング仲間 Iさん、Tさん、Nさん、Tさん(通称、母)

コースタイム
冠岩橋9:30〜入渓地点9:50〜15m滝10:30〜25m滝11:00〜横倉山13:00〜鳥首峠14:00〜冠岩橋15:00

概要
山に行くのも久しぶりだが、沢に入るのはもっと久しぶり。なるべくやさしい、初心者でも行ける沢に行こうということで、母おすすめの冠岩沢へ。天気は曇りのち雨。全般的に倒木と流木で荒れていたが、わいわいがやがや楽しい山行であった。


秩父からおよそ30分ほどで、9時すぎに、冠岩橋。ゲートの手前に駐車し、準備。9時半に出発。
そこから、およそ10分程度歩くと、鳥首沢への分岐のところの橋。4箇所ほど堰堤があるが、1番目の堰堤を越えたところで入渓する。

入渓準備

全般的に倒木が多く非常に進みにくい。主に杉の間伐によるもの。母の話だと、2年ほど前に入渓した時よりもかなり荒れているとのことだった。その母だが、先頭を行くが、しょっちゅう沢に入っているだけあって、足が速い速い。
初めの方の4m2段の滝がちょっといやらしい。お助けロープがあったら良いところだ。
ずっと持ちこたえていた天気であったが、とうとう雨が降り出す。雨具を着用。
しばらく進むと、ガイド本などで見慣れた15m2段の滝。支点の類はない。滝の左側を登れそうなので、トップを仰せつかり、慎重に登る。確保がないので、左側に逃げるような感じで登る。登った後、シュリンゲの類をザックから出してなかったので、セルフをとって、セカンドのビレイをするまで、ちょっともたつく。以下、母、Nさん、Iさん、Tさんの順に続く。

15mの滝を登るTさん

しばらくは特に難所もなく、25mの滝に到達。水量は少ないが、なかなかの高さ。ここはさすがに直登不可で、右側を巻くことにする。滝のすぐ右側の箇所を登っていくが、枯葉が厚く積もっており、足が取られなかなか進めない。滝側の岩を手がかりに登っていくが、10m程登った所で、つかんだ50cm大の岩がはがれて、落下させてしまう。幸い、後方は母しかおらず(残りのメンバーは、もう少し下方から高巻き)、事なきを得る。この直後、動揺もあり、枯葉に足をとられ、5m程ずるずると滑り落ちる。危ない危ない。後のメンバーの高巻いた箇所が正解のようであった。

25mの大滝

ほどなく沢に復帰、少し進んでやや広めの場所で昼食とする(母がおなかすいたというので)。虫がうるさい。
沢を詰めていき、二股に分かれたところで、本流ではなく右の涸れ沢の方を進む。稜線も近いだろうということと、天気も悪いので、大持山のピークハントも不要だろうということからの判断。GPSで位置確認したのだが、受信状況が悪く位置を特定できず。結果的に、これが間違いだったようで(いろんな記録を読むとひたすら沢を詰めるのが一番ラク)、積もった枯葉の中をずるずる滑りながら登っていくことになる。
小1時間ほど格闘して、稜線に出たのは13時過ぎ。今日一番の難所であった。休憩するが相変わらず虫がうるさいので、さっさと稜線を下山開始。雨は上がる方向。
しばらくは、広葉樹に囲まれた雰囲気の良い稜線を進む。こんな所でもまだ残っているのかというくらいのブナの巨木が。

巨木と戯れる母

峠の手前から、うっそうとした針葉樹林帯になる。鳥首峠に14時過ぎ。
冠岩橋に戻ったのは、15時。

その後、秩父駅の2階の食事どころにて一杯(でなくて、大と中2杯)。
母は17時過ぎに電車で帰り、我々は明日に備えて(というか、帰りたくなかったというか)、泊まる場所を物色する。
雨が強めに降り出していたので、テントはあきらめて、橋立川キャンプ場のバンガローへ。誰もいない貸し切り状態で宴会。

翌日は、予想に反して天気が良かったが、結局、温泉で終了した。久しぶりの沢を満喫したということで。


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