蔵王


日程 96年10月19日(土)〜20日(日)
メンバー 大学の研究室のSさん
コースタイム
19日
南蔵王キャンプ場 5:55〜不忘山 8:50(9℃)〜南屏風岳 9:43〜屏風岳 10:20
〜芝草平 10:58〜杉が峰 11:33〜刈田岳 12:56(3℃)〜熊野岳避難小屋 14:30
20日
熊野岳避難小屋 8:43〜熊野岳 8:51〜地蔵山(-3℃) 9:26〜ドッコ沼 10:52
〜蔵王温泉 11:20


18日
 Sさんとは白石駅で20時過ぎに合流。タクシーで南蔵王のキャンプ場に向かう。タクシーの運ちゃんはキャンプ場がわからず迷ったおかげで、時間とお金が余計にかかった。キャンプ場は無人。水道、トイレもちゃんとあり、なかなか良いキャンプ場だ。乾杯してそうそうに寝る。

19日
 4時半に起床。星が出ている。天気は持つのだろうか。テントを撤収して、朝飯。明るくなって始めて、明るい木立の中にあるキャンプ場であることが分かる。
 6時前に出発。明るい広葉樹林帯の中を登っていく。なつかしい里山に帰ってきたような感じ。日本アルプスがどんなに素晴らしいとも、東北のブナ林の中をのんびり歩くのが個人的には一番好きだ。天気は晴れているが、風が強いのが気がかり。
 不忘山に登る途中で、Sさんに教えてもらい、戦争中にB29が墜落して開けた箇所を通る。良く探すと未だに機体の細かい残骸がみつかる。
 不忘山にたどり着く前に一気にガスがかかって視界が悪くなる。風も相当に強い。結局、この後に視界が開けることは下山するまでなかった。
 強風と展望のない中を屏風岳、杉が峰と歩いていく。展望が全くなく残念。景色は相当良いだろうに。強風は止む気配がない。エコーラインの方から登ってくるは数人ぐらいであった。さすがに少ない。
 車の音が聞こえてきたかと思うと、エコーラインが見える。こんな天気でも車がどんどん登ってくる。宮城県側を見下ろすと天気がとても良い。その感じできっと登ってくるのだろう。刈田岳までの登りはエコーラインを何度も横断する感じで登って行くが結構きつい。Sさんはややつらそう。
 苦労して刈田岳、そしてレストハウスへ。最近立て直したらしい。数年前車で来た時とは違い、立派になっていた。ここでこの先どうするか協議。視界はさらに悪化している。小雨も降っている。天気予報を聞くと、冬型で山岳部は明日雪とのこと。最悪、下りようかと思っていたが、ここまで重い荷をあげてすぐ下山してしまうのはつまらない。とりあえず、熊野岳の避難小屋に1泊して様子を見ようということに決定。必要量の水を汲んで、缶ビールを買い、小屋へ。ほんの30分の道のりだが、視界がないため、目印のポールを頼りに進んだ。これがないとちょっときついだろう。  小屋はコンクリートづくりの頑丈なものだった。利用されるのは冬が多いのかもしれない。15人くらいはいける。水もストーブも燃料もある。しっかり管理されているようで有り難い。結局、他に誰も来なかったので、完全に占拠。快適であった。8時前には就寝。

20日
 夜中は猛烈な風。それに寒くて目が覚めたりした。一応5時に起きて、状況が悪いのを確認して、縦走取りやめを決定する。その後、もう一眠りして、7時に起床。外はうっすらと雪が積もってる。風は強い。天気予報をきくと明日の昼ぐらい以降に回復するとのことなのでやはり下山することにする。エコーラインからのバスは14時すぎまでないということもあり、結局、蔵王温泉に下山することに決定。朝飯を済ませ、下山開始。
 風は相変わらず強く、視界は30m程度。目印のポールを頼りに、熊野岳の山頂の神社へ。後はひたすら下山するだけ。途中、ロープウェイで登ってきた人何人かに会う。なにもこんな天気に登らなくても。
 ロープウェイは1300円もとられるので、結局最後まで歩いて下山。だんだん視界が晴れて、素晴らしい紅葉が。今まで視界が無かったため、より一層鮮やかに見える。
 蔵王温泉に下山して、すぐバスがあったので乗る。山形駅で昼飯を食べて解散。


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