塩見岳〜北岳


日程 95年8月14日(土)〜17日(日)
メンバー 山岳会のTさん
コースタイム
14日
新宿 23:50(急行アルプス)〜
15日
〜辰野 4:53〜(鈍行)〜伊那大島 6:45〜(バス)〜塩川 8:20〜水場 10:10
〜三伏峠 12:20
16日
三伏峠 5:00〜本谷山 5:51〜塩見小屋 7:25〜塩見岳 8:32-9:10〜北荒川岳 11:07
〜熊ノ平 13:42
17日
熊ノ平 4:50〜三峰岳 6:07〜間ノ岳 6:58-7:21〜中日峰 8:10〜北岳山荘 8:43
〜北岳 9:57-10:31〜二俣 12:33〜広河原 14:20


15日
 伊那大島の駅に降り立つと、辰野で電車待ちをしてた時に比べ、雨は大分小降りになっている。沖縄、九州、その他を騒がせた台風は、今はもう東北の方に行ってしまっているはずだが、なおその影響は、残っている。今日は雨の中の山行になりそうだなと思う。
 バスは、狭く、曲がりくねった、傾斜のきついダートの林道を登っていく。普通、バスは通らないようなすごい道である。途中で2、3度バスは停車する。道を塞いでいる落石、倒木を運転手がどけるためである。「人が動かせないような大きなのが落ちていたらどうするんだろう?」、と他人事のように心配をするが、無事に塩川に到着。ここで降り立つ登山者は20名程度。
 「さあ、出発。3日間がんばりましょう。」とTさんと2人で気合いを入れて、小雨の中を歩き始める。はじめしばらくは、沢伝いに登っていく。岩や丸木橋が濡れていて滑りやすく注意が必要。さらに登っていくと、やがて稜線の急登になる。かなり、きつい傾斜が長時間続いたが、適当に休憩を入れながらカラ松の樹林の中を登っていく。下ってくる登山者が割合多い。「昨日も天気が悪かったです。今から登る人には絶好じゃないですか」などと言って下さる人もいて、多いに元気づけられた。
 結局、コースタイムより若干早く三伏峠に到着。テントを張り、乾杯する。ここのテント場は、水場まで往復20分と、ちょっと離れているのが難点。昼からは雨が上がり、霧ががった状態が夜まで続く。しかし、夜中にトイレに起きたときには、満天の星空が広がっていた。天の川を見たのはいつ以来だろう。

16日
快晴。塩見岳に向かう人はそれなりに多い。でもほとんどが往復の模様。
塩見岳からの展望が大変素晴らしい。南アルプスの山々、それに富士山もしっ かり見える。
熊ノ平までの縦走路では人にほとんど会わない。塩見岳や間ノ岳、農鳥岳に囲 まれる所を歩くのは、圧巻。
熊ノ平は非常に快適。水場は近いし、トイレは割合きれいだし、テント場が散 在しているので、他との干渉があまりない。そういう理由からか、ここは人気 があるようで、テント泊の人が意外と多い。

17日
朝から薄曇り。展望が良かったのは、三峰岳まで。間ノ岳まで来ると、ときお り雲が流れて、北岳などが見えるという感じになり、北岳山頂に来るころに は、もう何も見えない。
予想通り、間ノ岳からは人がどっと増えて、にぎやか。昨日の塩見岳は比では ない。北岳に行く途中で、アメリカ人の男女のグループとすれ違う。すこし肌 寒いというのに、Tシャツ、短パン姿。しかもやかましい。基礎体力が違う。
広河原への下山中、時折雲が流れて、北岳バッドレス(クライマーあこがれの 大岩壁)が顔を見せる。こんな天気でもちゃんと登っている人がいる。ザイル なしで登っている人もいるらしい。
続々と登ってくる人の多さに閉口。北岳は日本で2番目に高い山なのだけれど も、富士山の時みたいに、とんでもなく非常識な格好をした人は少ない。
やはり、富士山は特別。

塩見岳からのパノラマ写真 (JPEG 163K)


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