唐松岳〜五竜岳


日程 96年12月30日(土)〜31日(日)
メンバー 山岳会のMさん他全6名
コースタイム
28日
23:00 川崎発〜八方のAコープの駐車場 4:20
29日
八方スキー場ゴンドラ下 9:20〜八方池山荘 9:50〜唐松山荘 14:00〜(テント設営)
〜15:00〜唐松岳15:00〜唐松山荘 15:15
30日
唐松山荘 7:00〜五竜山荘 12:00〜五竜岳 13:30〜五竜山荘 14:00〜西遠見 15:00 31日
テント場 7:00〜ゴンドラ山頂駅 9:00〜五竜とおみスキー場駐車場 9:30


29日
 車は2台に分かれて出発。八方のAコープの駐車場で合流。片方の車を下山方向の五竜とおみスキー場の駐車場におくことにする。朝からすごく天気がよい。明らかに、場違いという感じでカラフルなスキーヤーに混じりゴンドラ、リフトを占拠する。余計に手荷物料金を払っているのだから文句あるまい。
 初めはアイゼンなしで登っていくが、稜線上に出るに従って、雪が堅くなってきたこともあり、途中からアイゼンをつける。快晴なのだが、風も強くなっていき、富士山の登山を思わせる。唐松山荘までは思ったより長い。唐松岳も姿がなかなか見えない。自分にとっては、2カ月ぶりの山行なため、結構バテが来る。遠くに富士山が見える。とにかく天気がよい。
 強風の中を、唐松山荘に到着。小屋の脇を整地、ブロックを積み、テントを設営する。一段落した後、唐松岳へ。ほんの30分程の登りで山頂着。剣岳、立山三山、鑓ガ岳、杓子岳、白馬岳が間近に見える。また、富山湾から日本海も。富士山も裾の方からはっきり見える。でも、なかでも、真正面に見える剣岳の厳しい山容が一番印象的だ。
 テントに戻り宴会。5人用テントのなかで7人はさすがに狭いがなかなか楽しい。誰ともなく、酒やつまみがどんどん出てくるのはさすがだ。19時過ぎには寝る。2つのテントには若者3人と、年寄り(失礼!)4人に分かれた。

30日
 朝は、5時頃に起きる。うどんを食べてテント撤収。今日も天気がよいが、風は相変わらず強い。五竜山荘までは、途中かなり下る。岩がむき出しになっているところも所々あり注意も必要だが、それほど難しくはない。主にトレースをたどる。右手に剣岳、立山をずっと眺めながら進んでいく。なんて贅沢な山行だろう。今日もピーカンだ。風の方は、だんだん収まっていくようだ。
 遠見尾根の分枝に荷物をおいて、五竜岳まで往復する事にする。ここから、山頂まで結構長い。途中、注意を要する箇所があり、天候、雪の具合によってはザイルがいるようだが、今日はなしで済む。
 クライマックスは五竜岳山頂で迎える。今日は鹿島槍が素晴らしい。槍ガ岳と奥穂も見える。2日続けてこの天気とは、すごいラッキーだ。皆、思う存分写真を撮ってる。カメラ持ってくれば良かったと後悔しても遅い。
 十分堪能したら、あとは下山するだけ。当初は五竜山荘に幕営予定であったが、西遠見のサイト場にする。途中でアイゼンを外し、駆け下りるように下る。稜線をはずれるととたんに風がなくなり、滅茶苦茶暑い。テント設営して宴会。また早々に寝る。今日も星がきれい。

31日
 朝方、風が強くなり、テントから出ると、五竜、鹿島槍の山頂には雲が懸かっている。とはいうものの天気がそれほど悪いというわけではない。昨日までが良すぎたという方が当たっている。下山中、多くの人とすれ違った。年をここで超す人は多いみたいである。うんざりするほど長い尾根を駆け下り下山。
 車を取りに行っている間、駐車場に残っている人間でビールで乾杯。駐車場はスキー客でこんできた。ちょっと、ひんしゅくを買っているのかもしれないが、何もいわれないからいいだろう。
 大町温泉にて汗をながし、再びビールで乾杯。ほんとに充実した山行だった。こんなに条件に恵まれることは、めったにないだろう。


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