奥秩父 笛吹川ナメラ沢


日程 95年11月3日(土)〜4日(日)
メンバー 山岳会のMさん、Tさん
コースタイム
3日 〜西沢渓谷入口駐車場泊
4日 駐車場 6:00〜(ナメラ沢)〜東破風山〜西破風山 (往復)〜雁坂峠〜 駐車場 18:30

沢登り。11月に入っていたので、水は冷たかった。


 前日に橋本駅に集合。Mさんの車にて出発。西沢渓谷入口の駐車場にテント泊。さすがに11月。結構寒かった。
 翌朝は、6時くらいに出発。沢までのアプローチがかなり長い。途中、工事現場(トンネルを作る工事だったらしい)をしばらく通らなければならず、結構うんざりする。
 その後、ちゃんとした登山道をしばらく歩くが、途中、「ナメラ沢入口」というご丁寧な標識があったにもかかわらず、見落として行きすぎてしまう。
 間違えるときは続けざまに間違えるものである。道を戻って、沢に入ったのは良いが、この沢を少し進んで、途中で左に分かれる沢がナメラ沢だったのだ。そうとは知らず、これを過ごしてこの沢をどんどん直進してしまったので、またもや引き返すはめになった。結局、1時間以上の時間をロスして、ナメラ沢に入った。でも、苦労はこれで終わらない。
 沢登りはろくにしたことなかった私であったが、沢に入って早々に思いっきりこけてしまい、下半身がびしょぬれになってしまう。11月の沢の水、冷たくないはずがない。しかし、幸いなことに天気は良く、気温が上がっていったのに救われた次第。
 ここは、ナメラ沢の名の通り、沢の初心者の私に「ナメ」というのがどういうものか、良く教えてくれる沢であった。とにかく、それは、大きく、美しい。そして、みるからにつるつるしていてすべりそう。そんなところがたくさんあった。初めに濡れてしまったのを幸いとばかりに、水の中をじゃぶじゃぶ進んでいく。本音は冷たかったが、まあ、それはそれとして気分は良い。
 ハンデとしてザイルを背負わされたが、それを使うことなく、沢は終了。歩き安かろうとの判断で、沢筋を外れて、尾根線を目指すことにする。しかし、結果として、これが失敗だったようだ。
 もうすぐ尾根線に出ると思いを抱きながら、歩き続けること数時間。薮をこぎ、ガレ場を歩き、また、薮をこぐ。Mさん、Tさんは黙々と歩いていたが、こっちは、ハンデのザイルが、重く感じてくるやら、薮に引っかかるやらで結構しんどかった。沢を登っていたときの壮快感がとっくにどこかへ行ってしまったころ、ようやっと、尾根に出る。このときのうれしかったことといったら。
 その後、東破風山、西破風山の2つのピークを踏み、下山開始。さんざん時間をロスしたこともあり、最後はランプを出して歩く始末。駐車場に戻ったときは、もう真っ暗。6時をとうに回っていた。


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