ワークシェアリングの類型
目的からみた分類 |
背景 |
誰と誰のシェアリングか |
仕事の分ち合い手法 |
賃金の変化 |
1)雇用維持型(緊急避難型):一時的な景況の悪化を乗り越えるため、緊急避難措置として、従業員1人あたりの労働時間を短縮し、社内でより多くの雇用を維持する。 |
・企業業績の低迷 |
・現在雇用されている従業員間全体 |
・所定内労働時間短縮 |
・減少 |
2)雇用維持型(中高年対策型):中高年層の雇用を確保するために、中高年層の従業員を対象に、当該従業員1人あたりの労働時間を短縮し、社内でより多くの雇用を維持する。 |
・中高年を中心とした余剰人員の発生 |
・高齢者など特定の階層内 |
||
3)雇用創出型:失業者に新たな雇用機会を提供することを目指して、国または企業単位で労働時間を短縮し、より多くの労働者に雇用機会を与える。 |
・高失業率の慢性化 |
・労働者と失業者 |
・法定労働時間短縮 |
・政府の援助により維持される場合が多い(フランス) |
・労働者(高齢者)と失業者(若年層) |
・高齢者の時短、若年層の採用 |
・減少 |
||
4)多様就業対応型:正社員について、勤務の仕方を多様化し、女性や高齢者をはじめとして、より多くの労働者に雇用機会を与える。 |
・女性・高齢者の働きやすい環境作り |
・現在の労働者と潜在的な労働者 |
・勤務時間や日数の弾力化 |
・働き方に応じた賃金 |