ワークシェアリングの類型

目的からみた分類

背景

誰と誰のシェアリングか

仕事の分ち合い手法

賃金の変化

1)雇用維持型(緊急避難型):一時的な景況の悪化を乗り越えるため、緊急避難措置として、従業員1人あたりの労働時間を短縮し、社内でより多くの雇用を維持する。

・企業業績の低迷

・現在雇用されている従業員間全体

・所定内労働時間短縮
・休暇の増加

・減少

・維持(生産性上昇等によりカバー)

2)雇用維持型(中高年対策型):中高年層の雇用を確保するために、中高年層の従業員を対象に、当該従業員1人あたりの労働時間を短縮し、社内でより多くの雇用を維持する。

・中高年を中心とした余剰人員の発生

60歳台前半の雇用延長

・高齢者など特定の階層内

60歳未満の世代から60歳以上の世代

3)雇用創出型:失業者に新たな雇用機会を提供することを目指して、国または企業単位で労働時間を短縮し、より多くの労働者に雇用機会を与える。

・高失業率の慢性化

・労働者と失業者

・法定労働時間短縮

・政府の援助により維持される場合が多い(フランス)

・労働者(高齢者)と失業者(若年層)

・高齢者の時短、若年層の採用

・減少

4)多様就業対応型:正社員について、勤務の仕方を多様化し、女性や高齢者をはじめとして、より多くの労働者に雇用機会を与える。

・女性・高齢者の働きやすい環境作り
・育児・介護と仕事の両立
・余暇−所得選好の多様化
・労働者の自己実現意識
・企業にとっての有能人材確保

・現在の労働者と潜在的な労働者

・勤務時間や日数の弾力化
・ジョブシェアリング:1人分の仕事を2人で分担
・フルタイムのパートタイム化

・働き方に応じた賃金


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