手塚治虫文化賞授賞式に参加してみました

 第6回手塚治虫文化賞の授賞式が6月6日18時より、東京・築地の朝日新聞社の浜離宮朝日ホール小会議室で開かれました。バガボンドの大ファンなので、賞の事務局にお願いして参加させていただきました。

 小会議室って名前ほど小さい部屋ではなく、小ホールって感じでした。受付脇に席次表が置かれていたので覗き込んだら、ほとんどの方々は座席指定。ってことは、ほとんど来賓ってことですね。わたしのように一般参加だと、立ち見ってことかな?

 いしかわ先生は審査員なので、前の方の特等席。

 仕事を終えて、17時半過ぎに会場に行ってみたら、まだ数名しか来ていない。いつもこんなに人が少ないのかなぁと心配していたら、マンガ評論家の米澤さんが現れたので、少しお話。
 「今年は会場も狭いし、招待者もかなり絞ったんじゃないの?何か予算削減でもあったの?」と聞かれたのですが、確かに朝日新聞社の業績を調べると、前年比大幅な減益だけど前年度が過去最高だったからなぁ。
 「審査員の謝礼って少ないんでしょうね」と聞いたら、苦笑いしながら「ま、そんなに多いわけじゃないけどね」の返事。でも、最近はどこの出版社も原稿料は出し渋るとか。

 17時55分に、いしかわ先生到着。ホール入口で先生を見かけた女の子数名が「あ、いしかわじゅんだぁ」と叫んでいました。

 18時5分に開会。


朝日新聞社箱島社長の挨拶
18:10

 まずは、選考委員の紹介。

 選考委員は15名いるそうですが、作家・荒俣宏さん、漫画家・里中満智子さん、作家・関川夏央さん、大学助教授・ジャクリーヌ・ベルントさん(知らん)は欠席、作家・夢枕獏さんは祝賀パーティーから。
 下の写真に写っていないのは、まんがの森勤務・印口崇さん、マンガ研究者・竹内オサムさん、筑摩書房・藤本由香里さん

 選考委員を代表して竹内オサムさんが挨拶をしたのですが、小説の世界がなんとかとか言い出したとたん、いしかわ先生が隣の印口さんと二言、三言。竹内さんの挨拶をずっとデジカメのビデオモードで撮っていたのですが、先生の様子をカメラに納めようと慌てたせいか、帰ってみたらビデオが保存されていなくて、残念。

映画評論家の
石上三登志さん
18:15

いしかわ先生

18:15

評論家呉智英さん
ピンボケ
18:15

川崎市民ミュージアム
学芸員 細萱敦さん
18:16

マンガ家水野英子さん
ピンボケ
18:16

評論家村上知彦さん
顔がピンボケ
18:16

マンガ評論家
米澤嘉博さん
18:16

 受賞風景。

 しかし、何で吉川英治夫人と長男が招かれていたのでしょう?

 吉川英治の小説を元にはしているけどマンガの原作ではないし、どういう意図で呼んでいるのか把握しかねました。おそらく、宮本武蔵は朝日新聞連載だったからなのでしょうね。
 井上雄彦さんからの希望なら仕方ないけど、それにしても明解な説明が欲しかったなぁ。

 ちばてつやさんが途中入場してきたときには、編集者席は一瞬どよめきました。

賞金200万円を受け取る
井上雄彦さん
18:29

正賞のトロフィーは
横山宏さん作
18:29

吉川英治夫人と
長男英明さん
18:29

賞金100万円を受け取る
三浦建太郎さん
18:31

大賞も優秀賞も
トロフィーは同じ
18:31

手塚治虫夫人の
挨拶
18:52

 19時から場所を移して祝賀パーティー。何名招待したか分からないのですが、歩くのも苦労する状態。たぶん人が少ないときのためだったのでしょうが、朝日新聞広告局の人たちが「こんなに人が多いんなら、来る必要なかったなぁ。」とぶつぶつ言いながら、引き上げていきました。(笑)

 会場に入る階段で、どこかで見たことのある男性を見つけました。横に回って名札を見ると日本放送協会。そう、BSマンガ夜話の関係者。「BSマンガ夜話の方ですよね?」と声をかけると、当たり! 別れ際に隣の女性が「夜話は業界の人にも人気があるんですね」と声をかけているのが聞こえましたが、わたしは業界人じゃない!

 高取英さんの顔は相変わらず大きかったし、高新太郎さんもいつもながらガチャガチャ歩き回っていました。異様に雰囲気のある浦沢直樹さんや、きょうはあっさりTシャツの荷宮和子さんご夫婦。みなもとたろうさんが夏目さんと一所懸命歓談されているのを見かけました。講談社、白泉社を始め、出版社、編集会社の人も多い。読売新聞や漫画ゴラクとかも。

祝賀パーティーでの
受賞者二人
19:11

いしかわ先生を
発見
19:18

会場にバガボンドの
展示
19:22

一般推薦の応募者も
3名招待
19:30

印口さんの背中
夢枕獏さんの姿も
19:32

応募者代表から
花束を受ける井上氏
19:33

夏目さんと話している
のは、みなもとたろうさん
19:51

 受付でもらった封筒の中には、選考経過などを記した冊子、新聞紙面のコピー、記念のピンバッジが入っていました。少し得をした気分。

恒例の記念品
今年はウランちゃんの
ピンバッジ

5月28日朝刊の
コピーも配られて
いました

選考経過や受賞者の
挨拶を載せた冊子も
配られていた

冊子の中身

大賞のバガボンド

優秀賞のベルセルク

ビデオコーナー
 少しだけビデオも撮ってきました。かなり遠くから撮ったので、誰が映っているかも分からないような状態です。どうせ画像が荒れているならと、画質を落としました。でも、それなりのサイズがありますので、低速な回線でインターネット接続されている方は覚悟の上、クリックしてください。

 音声だけをお楽しみください。(笑)

朝日新聞社箱島社長の挨拶 238KB
大賞受賞者井上雄彦さん挨拶(その1) 513KB
大賞受賞者井上雄彦さん挨拶(その2) 392KB
大賞受賞者井上雄彦さん挨拶(その3) 516KB
大賞受賞者井上雄彦さん挨拶(その4) 219KB
優秀賞受賞者三浦建太郎さん挨拶 398KB