Nikon Eyepiece Magnifier DG-2

ニコン マグニファイヤー DG-2

Last update 14/02/2003

Nikon Eyepiece Magnifier DG-2

【ニコン マグニファイヤー DG-2の概要】

 ニコン マグニファイヤー DG-2は、すべてのニコンカメラ(って説明書に書いてあるけど、レンジファインダーニコンやコンパクトカメラには付かないと思うんだけどなぁ)に取り付けて、カメラのファインダー中央部を2倍に拡大してみるもので、 接写、超望遠撮影などのピント合わせの精度を上げるために使用するもの。視度調節環を回すことにより、+4から-4ディオプターまでの調節が可能 (カメラと組み合わせたときは、+3から-5ディオプターとなる)。

 取り付けはニコンF2は接眼部に直接ねじ込み、 F3、FE/FMシリーズ(FM3Aなど)はアイピースをはずしてからねじ込み、ニコンEM以下の角型の接眼部のカメラ(FG,F-301,F-501,F80,D100など)には 「アイピースアダプター」 を使用して取り付け、F3HPやF3T、F-801以降の丸型の接眼部をもつAFカメラ(F4,F5,F100,D1シリーズなど)にはアイピースアダプター DK-7を介して取り付ける。

 ピント合わせ後は、マグニファイヤーを跳ね上げることができるので視野全体を見ることが可能。
 取り付け後も回転できるので、ペンタ部にスピードライト(ストロボ)を取り付けた状態でも斜めに跳ね上げて使用可能 (って説明書に書いてあったからやってみたけど、こんな使い方不自然だと思う−リモートコード使えよ(笑)。 まあ、ペンタ部が巨大なカメラでも跳ね上げ可能という点に意義があるのだろう−後掲写真参照)。

Nikon ニコン マグニファイヤー DG-2

【ニコン マグニファイヤー DG-2の使用感】

 以上のように、ピント合わせが難しい場合に救世主のようにも思えるのだが、大きな問題があった。

 それは、マグニファイヤーDG-2を跳ね上げないと中心部しか見えず、構図が作れない一方で、跳ね上げる前と 跳ね上げた後では接眼位置がマグニファイヤー分ずれるので、手持ちで使うとピントが何cmもずれるのである。 マグニファイヤーでピント合わせした状態のままカメラを動かさずにマグニファイヤーを跳ね上げるのは難しい (逆に構図作ってからカメラを動かさずにマグニファイヤーを下ろすのも同じく難しい)。 結局、三脚などでカメラを固定した状態でないとマグニファイヤーDG-2でピントを合わせる意味がないことになる。 カタログや説明書に「接写や超望遠撮影など」と書いてあるのは、接写や超望遠撮影では三脚を使うのが通常だから、そういう意味なのだろう。

Nikon Eye Piece Magnifier DG-2  また「中心部」と曖昧な書き方なのは、カメラボディのファインダー倍率や視度調節によって中心の見える範囲が変わってくるからである。 ニコンF3(アイレベルファインダーDE-2付き:0.8倍)やニコンF-501(0.85倍)だと、中央重点測光の範囲を示す直径12mmの円が何とか見えるぐらいで、 実際のピント合わせに使えるのは中心から半径3〜3.5mmぐらいまでであろう。周辺に行くに従ってケラれたようにだんだん見えなくなっていく。

 中心部しか見えないので、ファインダースクリーンがK型とかJ型のように中心部にスプリットイメージやマイクロプリズムがある場合は マット面でピントを合わせたくてもマット面がほとんどないという事態になる。マグニファイヤーDG-2を使うときはB型スクリーンやE型 など中心部に何もないファインダースクリーンを使った方がよさそうである。接写や超望遠撮影のときはK型やJ型などは使わないから 一応理にかなっているのか。

 以上のような訳で、買ったけど全然使ってないマグニファイヤーDG-2なのであった(爆)。
 ニコンF3なら高倍率ファインダーDW-4買ったほうがよさそうなのであった。
  * Eyepiece Magnifier DG-2 は、ニコンのパッケージには EYE PIECE MAGNIFIER DG-2とある。


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