Newtonを使うまで

それまではシャープの電子手帳→ Zaurusと使ってきました。
電子手帳は初代のものから使い、徐々に良くなっていくのを 見てきました。最初から便利だったのは、住所録。何度書き換えても 汚くならず、追加しても自動的に並べ換えてくれる。その 一方で、スケジュールとメモ機能はずいぶんと不十分でした。
大型でペンを使える電子手帳DB-Zシリーズ、現在のZaurusシリーズ と、このあたりが徐々に進化していくのも見ていたし、実際に 使っていましたが、進化するほどつまらなくなるのも 不思議でした。
今にして思うと、便利になり、ビジネス向きの新機能が追加 されるたびに、逆におしきせの機能が増えて自由度が減っていく 点に不満を感じていたのかもしれません。また、せっかくペンが 使えるのに、文字や図形を自由に混在させるメモが残せない のも不便でした。

Newtonは出た当初(1993年秋に、PowerPCのMacとともに、 Original Message Pad がデビュー)から知ってはいましたが、 日本語が通らない上に、電子手帳やZaurusの方が実用になるだろうと いうことも、得た情報から判断できたので、最初は手を出していません。 翌年、晴海のビジネスショーで、AppleとSharpの共同開発した 日本語版のNewtonであるGalileoの試作機に触れましたが、 その感触をみごとに実証していました。
初めて最近の実物に触れ直したのは、1995年11月です。画面の 大きさは、私の想定するメモとして理想的だったし、英語の 手書き認識も思ったよりうまく動いていました。とにかく、 住所録とメモ帳をちゃんとあわせた本当の電子ノートがほしかった 私は、ここで初めてNewtonを選択しました。MessagePad 120 と いう名(マシンとしては3代目でいくばくか進化していた)で、 UniFEPというソフトにより、一応の日本語化がされて いました。


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