まだNewtonは終わらない
(注)98年3月上旬の記事を、99年1月に書いています。
Newtonテクノロジー開発の中止と、関連製品の製造中止が、S.Jobsから正式に発表されました。
ついにその日が来たか・・・
Newtonは、商品としてきちんと実を結ばなかったものなのかもしれません。確かに、Jobsのいうように、まともな利益を生み出さなかったし、それほど速いとは言えないCPUに、えらく負荷のかかるシステムを搭載していて、バランスがとれたとはいえませんでした。
しかし、この商品には過去の128KBしかRAMを搭載していなかった初代Macintoshのような魅力と、技術的な優位点がいくつもありました。それは手書き認識などではなく、メモノートを中心にいくつものデータを自然に使いまわせて、メモとコミュニケーションが一体化された初めてのマシン、ということです。モバイルという概念が生まれる前から、アップルはPowerBook Duoシリーズと、Newtonを生み出していました。
そして、MacintoshがMacPlusとMacIIで初めてその才能を開花させたように、NewtonもMessagePad 2100で初めてその力を発揮できるようになったところでした。
それまでの十倍程速いCPUにより、重いシステムの負荷を楽にこなせるようになった結果、最強と言える速度と能力を手にしました。ほんとうに、これからだった、はず。
ま、当面は使い続けていきましょうか。