97年5月現在の状況

アップルは苦境を脱するために、大幅なリストラとともに、 開発計画の無期延期を決定したプロジェクトが出ました。 これには、OpenTransportやOpenDoc/CyberDogなども入っています。 (OpenTransportは復帰の見込みがあるかもしれません。 多くの開発者が再考を促していますから。)
これにより、OpenDocはMacOSの上が最後の実装に なり、Rhapsodyの上には移植されないことがはっきりした ことになります。もともと、NeXTSTEP/OPENSTEPとは あまりあわないでしょうから、これはある意味では当然の 決定かも。
今年の夏に出荷予定の、コードネームTempoは、MacOS 8 と 呼ばれることが決定したそうですが、これには OpenDoc 1.2 / CyberDog 2.0 が同梱されるそうです。CyberDog 2.0 は、 アメリカのテスターの間では評判がいいので、この環境に 近いものを、何らかの形で継続してくれるとうれしいと、 個人的には思っています。

現在のアップルが、OSとインターネット環境のシームレスな 統合をどうやってやるのか、いまひとつ見えにくくなりました。 これからアップルは、どうする気なんでしょうね。 この答えが World Wide Developers Conference で聞かれると、 よいのですが。
ちなみに、この会議では出席者全員に、Intelチップ上で動く、 OPENSTEPやWebObjectといった高額の開発環境を無料で 配るそうです。いいなぁ。


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