夏も終わるけど、クーラー


●酷暑

今年の7月、関東地方はものすごいことになっていた。上旬からすでに気温が35度を突破、あまりの暑さに部屋の生ゴミが臭く、じゃなかった、家がムレムレでクーラーをつけっぱなしにする日々が続いた。

そんな中、我がPowerBook G3/400 (FireWire)−−−なんて長い名前だ−−−は、酷暑に耐えてよく動いてくれた。京都にも連れていったし(旅行記のアップデートが遅れているが、9月には上げる予定)、トラブルもない。ただ、この暑さである。しかも、最近、ハードディスクの動作音がどんどん大きくなってきている。(IBMの、流体軸受になる前のTravelerなので、しようがないとは思うのだが。)

で、いまイカれると一番困ってしまうハードディスクのは、元気なのか、換装したほうがいいのか。そのあたりを専門家に聞くために、9月最初の土曜日、秋葉原に赴いた。


●久々の持ち込み

行く先は、秋葉原の日本NCR。言わずと知れた、東京の持ち込み修理のメッカである。私のPowerBook G3はAppleCare Protection Planにも加入している(つまり金を払って製品保証扱いになる期間が2年延長される)し、一度廃止された「修理サービスステーションでの持ち込み修理」の対象機種として復活したので、見てくれるはず。

行ってみると、かつてほど人が並ばず、思いのほか空いていた。午後に到着したからだろうか。数名の順番待ちの後で、呼ばれる。

「起動はするのですが、ハードディスクの動作音がどんどん大きくなって来て、ちょっとかん高くなって来たので、これは異音かどうか、交換の必要があるかを見ていただきたいのですが」

基本的に、アップルが採用することの多かったIBMのハードディスク、しかも流体軸受の前のものは、動作音が大きめだというのだ。まず、保証書を確認…が、AppleCare Protection PlanでPowerBook G3を診てよいかどうか、確認に数分…最終確認がとれないのですが、だいじょうぶでしょうから、まずは診ましょう、ということに。(ありがとうございました。)

で、起動してみると「あぁ、これくらいの音は普通ですねぇ。私は交換は勧めないです」と一言。完全に起動してから、シューンという音が少し変動したりするのを聞きつつ、これくらいは普通なのだという。ここで、実は最初からついてきた6GBのものではなく、20GBのIBMのものに換装したのだという話をする。
念のために、キーボードを外してみる。取り付け具合などを確認しつつ、問題ない、とのこと。特にこのモデルは音がするので気になる人もいて、アップルに「次はこういうハードディスクにしてくれ」と要望を出す人もいるのだとか。

とりあえず大丈夫ということで、何もせずに終了となった。


●おや、クーラーが

せっかく秋葉原に来たので、Amuletにも寄る。3月のMacOS X発売の時と比べると、売り場の構成などが少し変わっている。

ここで、前から気になっていたバード電子のインタークーラーを発見。ノートPCを載せる台であり、それ自体がチタンで出来ていて、熱を逃がすもの。USB、もしくはAC電源を通じてファンをまわせるようになっており(スイッチをオフにしておけば回らない)、騒音を覚悟すれば強制排熱も可能なもの。
日本NCRは冷静台を販売していた。これはアルミの固まりで2.5kg以上ある台。ファンがなく、各種振動を取り去る優れものだが、重いし、高い。
それに比べると、18,000円で買えるインタークーラーは、PowerBook以外にも使えて汎用性が高い。

酷暑を頑張ったPowerBook G3のためにも、これを買うことにした。というより、一度PowerBook 2400cを熱でダメにしたことがある身としては、長もちしてもらうためにも必要な出費と判断したのだ。

ちなみに、ここでも念のためにハードディスクの動作音について確認してみたのだが、やはりそういうものだ、という回答。まぁ元気に動いているんだよ、という御墨付きが出た格好だ(バックアップが大切なのは言うまでもないですが)。


●で、どうよ?

実際に使ってみて、画面の位置がだいぶ上がる。このため、ほとんどデスクトップPCそのものの視線となる。楽である。
付属のUSBコードでインタークーラーとPowerBookを結線。また、インタークーラーからUSBマウスにも繋ぐ。「基地」という感じだ。

ただ、キーボードの位置も上がるために、外付けキーボードがほしくなってしまう・・・これではさらなる出費が!・・・まだ買ってないですがね。

肝心の排熱だが、効果あり。ファンを回さなくてもオッケー。ただ、3時間ほど使うと、台が熱を出し続けて暖かくなってくる。ここでファンを回すと、5分くらいで驚くほど熱がひく。
効果は絶大である。いままで木の机だったので、とても不安があった。一気に解決。なんというか、置いた時の安定感も増した。

仕事の道具なので、こういうものはけちってはいけないことを、身を持って経験しました。

でね、なんで今頃買ったのかというと、もう一つの理由。片方のマシンに手をかけると、もう片方のマシンがすねるというジンクスがあるから(苦笑)。今年は暑かったし、まだ使っていこうと思ってるし。いや、まぁ、バカと言われましても。満足はしてますし。


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