闘病通信


98年10月から99年5月までの経過


以下は、99年6月にまとめて書いたもので、 再度休職に入ってからの大雑把な記録。

●99.05

4月下旬より、今までの状態が信じられない くらいの速度で回復していく。

G.W.明けに、再び会社と話し合い。私の考えた 結論を告げる。とりあえず、戻ろうと。

逆に本当に戻れそうかどうか、ということで あれこれと話をする。結局、医者から 診断書よりもうちょっと細かい情報の 入った意見書をもらってきて、その 結果より決めることにする。
結果的に、5月最後の日の会議で復職が 決まり、6月1日より出社となる。

●99.04

直属の上司と社長の取り計らいで、少しだけなら 休職を延ばしてもよく、その間に結論を出す ような運びになる。

このまま戻るべきか、そうしないほうがいい のか、かなり考える。
会社のことや仕事のことを考えても 参らない状態になっている自分を 感じる。浅い睡眠や吐き気などは もうなく、薬の服用もしないで 済む。ありがたい、と心底思う。

●99.03

不安に満ちた2月を過ぎて、3月に入って から再び回復基調に乗り始める。身体が 回復し始めたことを本当に実感した、 初めての月である。
復調の一番の証拠は、月の後半に入り、 薬を少しずつ抜いていけるように なったことだ。

ただ、この月は休職の終了月である。
会社と話をすると、休職は健康上の理由の 場合、半年が限界という内規がある。 それを考えると、すぐに戻れる自信がわいて こず、少し困る。一応会社と少し話を 続ける。

●99.02

上旬、同居人が3度目の風邪をくらう。 ついに、私も影響を被る。

1月の不安定な体調で、もろに風邪やら なにやらが悪化。感情の振幅が激しく、 いきなり怒ったり落ち込んだりする。 浅い睡眠、腹部違和感は相変わらず。

医者に4回も(つまり毎週)通院する。 カウンセリングもしてもらう。これが なければ、不安でつらい状態になったろう。 いい医者に巡り合えたことを、後々に ひしひしと感じた。

●99.01

上旬、同居人が再び風邪をくらう。私は 相変わらず淡々と過ごす。

先月、少し調子を戻したかに思えたが、 今月は徐々に不安定になってくる。特に、 正月を過ぎてから進行が目立ち始め、 浅い睡眠、情緒の乱れ、腹部違和感が 再発する。

●98.12

上旬、同居人が風邪をくらう。私も少し 影響を被るが、それほどひどくならない。
要するに、働かずにストレスを溜めていない からだ。

時々薬を抜いてみて、どの程度回復するか の様子を見たりする。この月は、医者に 頼る度合いが減り、少し気持ちが落ち着いて くる。

●98.11

この秋は暖かい日が多くて、身体が弱った こちらとしては、楽だった。

身体がやっと少しずつリズムを思い出し はじめる。いくらか楽にはなってきつつ あるが、やはり薬を必要とする日々である ことには変わりない。

まだ落ちた体力を回復するところまでは いかず。

●98.10

10.03より休職に入る。

休みは何をするのが基本かというと、 基本は規則正しい生活をし、あまり 精神的な負荷をかけず、心静かに穏やかに、 しかし、ある程度は身体を動かす暮らし だ。

体力がえらく落ちているので、運動をいきなり するのは難しいし、もともとそういうガラでも ないので、とりあえずはお散歩が中心である。
朝起きて、朝食をとり、午前中に身の回りの ことをやり、昼食をとり、午後は外出して 歩き、たまに図書館に行ったりして、 夕方に帰宅し、夕食をとる。そして、 夜は穏やかに寝る。こうしながら、衰えた 体力を回復し、忘れかけたリズムを身体に 思い出させる。
ただ、最低2週間に1度の通院と 投薬は受ける。この日だけは、上述の ペースでない日になる。

10月は、まずこのペースを作ることに 費やした。少なくとも、無理してがんばって 会社にいたときよりずっとよい状態に なれた気がする。


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