2000年11月の猫時間通信


●2000.11.28〜30 -- セミナーの最中

仕事でセミナー。今回は講師ではないが、講師を急にお願いしたので、いままでどうやっていて、どこが肝心のところかを伝えながらやる。また、初日とそれ以降で機材の入れ替えがあり、その現場指揮とか、終了後の片付けとか。
初日は外部の講師に依頼していたので特に手は煩わされなかったのだが、他の仕事の兼ね合いで何度も電話でやりとり。かなり疲れる。

中日にいったん会社に戻ると、メールが500通以上たまっていた。丸2日(48時間)程度で500通というのは、多いほうかもしれない。とりあえず最低限読むべき部分を読んでいたら、夜の9時には会社を離れるつもりが、10時をすぎても離れられなかった。

まぁ、仕事全般はよい仕事になったので、よしとすべきだろう。

このセミナーの最中に、やっと会社の人間が、私が髪を染めたことに気付く。というより多分、今風の若者に無理してすりよってみたと思っているのかもしれない。


セミナーの間のいいことは、肩凝りが極限に届くまで画面を見続けなくてもいいこと。また、とりあえず仕事を終わって片付けが済めば帰れること。肩凝りが意外に少なくて助かる。

この間に、アパートの更新の最終的な手続き(不動産屋でのお金の手続きなどは済んでおり、大家さんとの最終的な更新契約書のやりとり)を済ませたりする。


11月も終わりである。早かった。


●2000.11.27 -- 再び不調

月曜。ミーティングが多く、しかも、明日から会社は自社主催セミナーを打つのだ。準備と、他の仕事の兼ね合いでやや立腹状態。

夕方はセミナー準備で社を離れて、設営などにあたる。ヤケでそのまま帰る。


食が細く、家で再び気持ち悪くなり・・・同居人がレモネードを作ってくれたが、これが効いたようだ。風呂に入って眠る。


●2000.11.26 -- 散髪、個展鑑賞、"Viaggo Musicale"

午前中、散髪。今回はヘア・マニキュアだけでなく、きちんと染めることにする。ワインレッドを選ぶ。染めてから、カット。今度はきちんと色が出る。もっと派手な色に染めてもいいかと思うが、最初はゆるめに。というのは、私は肌や粘膜が極度に敏感なほうなので、薬でいきなりかぶれると嫌だから。

結果的に、軽い色になり、かぶれもかゆみも出ず、とてもいい感じ。


午後は、通信で知り合った売れっ子絵描きの、デパートでの個展に行く。個展と思ったら、即売会に近かった。が、整理券で並ぶ状況にびっくり。本当に売れっ子だ。

関連する通信関係の知人とお茶などする。そして、絵描き様がマックの余ったメモリをくれるというので、 HMVでCDを選びつつ待つ。さんざん迷った挙げ句、HMVの「1枚1790円、2枚で1490円」のシールがついたものから選ぶ。
1枚はすぐに決まる。Il Giardino Armonico(ミラノの古楽アンサンブル、達者でノリのよい奏者だらけ)の新録音 "Viaggo Musicale"(日本語訳で「音楽の旅」)。評判がよいのは聞いていたので、ほしかったものだ。
で、残る1枚は今さらながらの "FILIPPA GIORDANO"。今年の夏〜秋にかけて、あちこちで極上のBGMとして聞かされたので、すごく迷ったのだが、安くなるCDで他に適当なものがなかったのだ。まぁ、悪いCDじゃないのはわかっているし。(でも、私には安くなければ買う程の魅力は感じないのだが・・・)

メモリをいただいて、食事。目指すうどん屋が休みで、途中にあった中華料理になる。同い年同志で出た話題。

あっという間に夜が更ける。まぁ、あんな会話で疲れがとれたならよかったですわ。


ちなみに、買ってきた Il Giardino Armonicoの "Viaggo Musicale" は、大傑作CDであることが判明。モンテヴェルディの「ウリッセの帰郷」にある一節(リコーダーとコルネットの掛け合いが壮絶な冴え!)から始まり、何曲か演奏すると、即興演奏。そして、いつの間にか次の曲へ入る。そうこうしながら、17世紀初頭の北イタリアの有名作曲家の作品を概括できる。

企画ものは大当たりか大外れが相場だが、これは大当たり。冴えのある技、いきいきと躍動する音。これを聞けば、17世紀のイタリアがヨーロッパの音楽世界(注意:全世界でというのとは意味が違う)でいかに傑出していたかがまじまじとわかる1枚。
昔、ブリュッヘンで聞いたチーマのソナタも、彼等にかかるともっとずっと澄んだ音楽になる。 こんなに喜ばしいCDは、久々。


●2000.11.25 -- アフタヌーン

土曜日、遅く起きて、近所の珈琲館でおやつのような昼食。
不動産物件などを見に行くのは、私は止めにした。心身が疲れていて、休める必要を感じていたから。で、同居人は一人で見に行くことにした。ところが、すぐに電話が鳴り、不動産の店が「今日は内見の準備ができない」と言ったので戻るという。買い物をして、自宅で夕食をとることにする。


アフタヌーンの発売日であり、夕食後に読む。そして、読み損ねていた「天の回廊」や黒田硫黄の「茄子」などの連載を、積んであるバックナンバーとともにだらだら読む。なんか・・・気持ちいいぞ。作品が、というより、こういう時間の過ごし方が。

こうして読むと、アフタヌーンはなんだかんだ言いつつも、まだ読むところのある雑誌だと思う。「寄生獣」連載時のようなテンションの高さはないにしても、「茄子」のようなメジャーだかマイナーだかわからんようなものは、最近はあまり見かけない。

というより、多くの雑誌の編集方針が変わったのだろう、そういう作品がなくなって、一つの雑誌の中の作品が一本調子で「売れ筋満載!」と叫びまくっている。しかしなぁ。そんなん、面 白いか?

で、そういうわけわからん系列は、コミックビームとかのマイナーメジャー雑誌(?)に吸収されているような。それはそれで問題あるような。


で、桜玉吉が「なげやり」の中でチョコエッグを取り上げているが、「ヨコハマ買い出し紀行」の作者通 信欄に「カブトガニが出ません」とか書いている・・・そこに編集から「みなさんはほどほどに」と書いてある・・・

そんなに流行ってるのか。最近、会社の周囲が何もない街(季節感皆無だし)な上に、会社からも滅多に出ないので、たまに新宿を歩くだけでめちゃくちゃ新鮮。会社の人達も世間の話題に無関心で、いったいわたしゃどうなっちまうんだ、というくらい、世事に疎くなっている。なんだかなぁ。


●2000.11.24 -- アポス弦楽四重奏団

平日だが、だいぶ前から有給休暇を申請してあった。とはいえ、用事を済ませるためなんですが。


夜に、知人(Wonderful World of Edward Goreyの主宰者)からコンサートの招待券があるという誘いを受けていた。トッパンホールにて、来日中のベルリン・フィルの若手が結成したアポス弦楽四重奏団の演奏会。当日になってプログラムが変更されて、シューベルトの14番(俗にいう「死と乙女」)が前半、ブラームスのクラリネット五重奏曲。クラリネットは、来年(2001年)よりベルリン・フィルの主席となるカールーハインツ・シュテフェンス。

トッパンホールは初めてだ。王子ホールの向こうをはってだろうか。でも、木を床に張って、なかなか柔らかい残響を持つ、居心地のいいホールだ。2階にカフェがあるが、たばこ臭くて困った。外人客が多く、休憩になると一斉にカフェに移動する。しかも、みんな英語。ベルリン・フィルのメンバーだろうか。

ちなみに、演奏の方は・・・御招待いただいて申し訳ないが、食い足りないのは事実だった。最初のシューベルト、第1楽章の焦点が合わず、あまりに虚ろな演奏になる。音色はつややかだが、4人のバランスがとれない。徐々に曲が進む内に、演奏力(音量 だけではなく、表現全般に関する力を私はこう呼ぶ)のバランスがとれないことに気付く。とにかく、ガツンとくるべき瞬間に、腰が引けたような音がする。
それでも、時々余裕のある時には、ヴィブラートなしで丁寧に奏でる旋律が、まさにexpressiveに広がる時に浪々とヴィブラートで空間を占拠していき、そこで純正調のハーモニーが響くと、ぼぅんと音の輪が広がる瞬間もある。こういう、どちらともなくハモるような音は、確かに日本人の演奏家の演奏会ではあまり聞かれないかもしれない。
そうは言っても、第1ヴァイオリンの音程の悪さはいかんともしがたかったが。

後半のブラームスは、クラリネットのシュテフェンスが丸く、豊かなソノリテでたっぷり響かせるのに、弦楽器が完全に負けている。役者が違う、という感じ。この19世紀を代表する名曲に、あまりに多く登場する音のキャッチボールが、まったくなっていない状態で展開されてゆく。クラがうまいだけに、余計腹が立つ。
そうは言っても、クラも味のある演奏をしているわけでもなく、なんというか、アンサンブルになっていないために評価以前というのが本当のところ。

たまたま調子が悪かったのか、他の理由があるのかは知らん。でも、こういうことがあれば、次はあまり客が入らないだろうな。


その欲求不満を晴らすべく、神楽坂のイタリア料理店に知人を案内して、軽いコース料理を食べる。料理を食べつつ、久々に会う同志の近況報告を、私の同居人を交えて、気がつくと夜は11時を過ぎていた。今度は遊びにゆく約束をして別 れる。 利害関係のない学生時代の友人との会話は、本当に久しぶりだ。


●2000.11.23 -- 吉祥寺

祝日は少し休み。ただし、吉祥寺にゆっくりといってみる。

ちょっと不動産物件の相場を見てみることもあるし、気分を変えることもある。途中、南口から近いところにある喫茶店・・・というか、ケーキ屋に喫茶がついたようなお店に入る。DROP LEMONとかいう名前だったか。

このお店、京都のCafe Salut(カフェ・サリュ)に似ている。しかし、なんで4ビートの古い女性ボーカル?フレンチポップでもかけたほうがよほどあうのでは?サンドイッチはそこそこおいしかったけど。

当たり前だけど、やっぱり吉祥寺の不動産事情は高いねぇ。


吉祥寺は人が多く、早めに帰宅。家で軽い食事を作って食べる。風邪の直りかけで、やはり体調が完全でない。ゲップが多く、たぶん明日くらいから復調しそう。

明日は事前に申請してあった有給休暇。そして、数日前に急に舞い込んだ弦楽四重奏のコンサートのお誘い。ゆっくりしよう。


●2000.11.20〜22 -- 風邪

20日、月曜日。用事が多く、あれこれと指示をしたりこなしたりしているが、異様に頭が痛い。というか、触ると熱いんですけど。だが、あまりに用事が多く、明日も用事が詰まっているので帰るに帰れず、それでもなんとか午後9時に終えようとすると、帰り際にさらに話が。9時半に会社を出る。

しかし、帰りに猛烈な吐き気。ゲップの連発。電車で何度も途中下車さえしようかと思うが、家で寝たい一心でなんとか帰宅。食事もせず、布団をひいて、パジャマに着替えて、倒れ込む。以前、自律神経失調症で倒れた時の症状に似ているが、あの時は我慢できない気持ち悪さだった、というか、もう泣き出していた。まだ大丈夫だと、とにかく眠るように考える。しかし、何も食べていないため、身体が冷えて眠れない。布団の中で猫のように丸くなる。

帰宅した同居人がそれを発見し、驚いて熱を測る。37度5分。まぁ微熱なのだが、それ以上に吐き気で体力と気力を消耗している。白湯を飲むと、少し手足をのばせるくらいまで暖まる。そのまま泥のように眠る。


21日、火曜日。一応朝に目が覚めるが、会社どころではない。用事をぶっちぎって、会社を休む。午前になんとか医者まで赴き、処方を受け、お粥を少量 すすってから薬を飲んで、さらに眠る。

夕方、目が覚める。少し空腹感。バナナを食べる。というか、バナナが残っていてよかった。お茶を飲み、また眠る。

夜にお粥と風呂吹き大根。また薬。まだ微熱傾向。ただ、寝たのでだいぶ頭痛はおさまってきた。 風呂はまだたいへんで、頭は痒いので、ドライシャンプーをする。


22日、水曜日。もう1日、休みたいところだが、用事が山積しており、出社。とにかく仕事をし、提携先と会い、夕方に半分気力が切れかかって、無理矢理持ち直してから午後7時に会社を出る。というより、この日はもともと課の飲み会だったが、そちらは出ないことにする。

帰宅して、お粥をすすり、やっと風呂に入る。少しだけすっきりする。


●2000.11.18〜19 -- 最近の物件

週末は、同居人と最近の不動産物件を少し探ってみる。現在住んでいるところが割高かどうか、いい物件があるかどうか・・・

しかし、探せば探す程、条件のいい物件は値段があまり下がっていなくて、それ以上に条件が悪い場所にある物件もマンションにしたり改築したりしたために、あまり値段を下げない傾向が出てきたような。

買う物件の値段はある程度は下落したものの、借りる物件は著しく下がってはいないよう思えてきた。うぅむ。


ちょっと気候の穏やかな日があったりすると、うれしい。


●2000.11.15〜17 -- 宗教ネタ作品について

会社が某展示会に出展。私は直接に営業的なことには携わらないので、一応留守番。ただし、交替で見学には赴く。私は16日。


見学の日は、現地から直接帰宅したので、とても早く帰ることとなる。午後6時には新橋にいた。いつもなら仕事の真っ最中である。久々に、平日の夕方から夜にかけての銀座を歩く。8丁目から6丁目を歩くのは久々で、細かく店が変わっていて新鮮。女性が洗髪のために行列していて、ちょっとうらやましく思う。

西一番街にあるカフェ・フォンタナでお茶をする。オーブンで軽く暖めて、クリームがたっぷりのったアップル・パイに、コーヒー。おやつを終えたら、読書。「文學界」掲載の青来良一の「聖水」をここ数日通 勤で読んでおり、残りを一気に読む。

この作品が舞台にした長崎、しかも隠れキリシタンのいた村は、実は全く同じルルドの泉を取り上げて花村萬月が「王国記」連載(というには不定期な・・・)の最近の回で扱っている。しかも、同じ「文學界」で。
宗教ネタの作品は、実は難しいのかもしれない。「聖水」もまぁきちんと読んだのだが・・・どうしても、救済へのイメージが最後に出てきてしまい、そこから先へ出るのが難しいような。宗教は救済とそれへの絶望の「先」を取り上げないと、深みが出ないのではないか。その点では「新潮」の10月号に載っていた「水の舳先」のほうがはるかに説得力があったように感じる。こちらの作者は現役の僧侶と書いてあったが、それと作品の説得力はまったく別 だと、読んでいてもわかる。


同じ宗教的なネタとしては、マンガの「月刊アフタヌーン」に連載が始まっている「天の回廊」がある。これはまだ読んでいない。初回がいきなり123ページもあって、放っておいたまま連載が進んでいる。早く読まないと。

それにしても、今年に入って、何となく目立つような。


●2000.11.14 -- マッサージ、「Go Go モンスター」

マッサージに行くために、午後6時半に会社を出る。

いつもと違う先生が担当。ちょっと感じが違うのだが、実はすごく上手に筋肉をつかんで揉んでいることに気付く。しばらくして、睡魔の彼方に・・・


ところで、ちょっと前に松本大洋の「Go Go モンスター」を購入。一緒に買ったのはなんと、柴門ふみの「非婚家族」1。

「Go Go モンスター」は・・・形容が難しい。また機会を見て、感じたことを。

それより、 柴門ふみの作品って、どうしてこう・・・細かいシーンはいかにもありそうなことなのだが、「なんでそこでそうする?!」と言いたくなるような設定や行動。よくわからない。
細かいシーンなどはよほど非現実的な、だいぶ昔のモーニングの連載「この人に賭けろ!」のほうが、最終的には説得力があるのはなぜだろう。


●2000.11.13 -- 自分のペース3

月曜からまた、全開で忙しいようだが・・・自分のペースをある程度は守ることにする。それにしても、また昼食が遅くなったのだが。


とりあえず、勤めは続けることにする。ただし、迷惑をかけない程度にはこちらのペースを守らせてもらうことにもする。そうはいっても、12時間労働になってしまった・・・


●2000.11.11〜12 -- 通院と洋書学習会

土曜日。のろのろ起きてから、心療内科へ行く。寝る前に飲む薬が切れている。

相談するが、食欲が落ちている件については、会社にきちんと今のままの体制では勤務しづらいことを相談して、状態を良くするように考えるのが前提という話。寝る前に飲む薬だけを処方してもらう。

喫茶店でゆっくりしてから、洋書の学習会に参加。少し予習をしておいたことと、たいへん和やかに進んだこと、また、夜の食事が魚中心の和食だったこともあり、予想より食べることができた。


日曜日、洗濯をしたり、食事をとったりしてから、予定よりも遅めに知人のグループ展に向かう。なかなか楽しい展示会。例年より小さな会場で、はがきサイズの絵が、驚くような廉価で売られている。ちなみに、みんなプロである。イベントであるとは言いつつ、びっくりしたなぁ。桁が1桁少ないような。

同居人も、初めての人がたくさんいたにもかかわらず、いい雰囲気で和んでいた。

夜に、同居人と今後のことを相談。


●2000.11.08〜10 -- 自分のペース2

自分が何のために働いているかを考える。


このままの状態でいいわけではないので、個人査定の面談で、このままのペースで勤め続けるのは無理であることを告げる(それで「そんなヤツはいらん」という返事が公式に会社から来るなら、長くは勤められまい、という判断)。部長と相談する、という返事。

翌日、部長と直接相談。要するに、会社もいまの環境がよいと考えているわけではないので、逆にきちんと相談にのるし、無理は無理と言ってくれてかわまない、きちんと勤められる体制にしようという話。

週末に家族と相談するから、それからということで保留する。


●2000.11.06〜07 -- 自分のペース

月曜日から、平常ペースに戻る。というより、先週の末より、昼食をまともに食えない状態が多いんですけど。(もちろん、仕事のためである。)


火曜日の7日、朝に起きられなかった。頭痛と寝不足のため、会社に電話をしてから寝る。午後に起きてから、近所の接骨院でマッサージ。その足で、内科(通 常の内科)で、風邪薬を処方してもらう。


ただし、自分がきちんとニュートラルな状態でものを考えているかどうかをチェックするために、相談相手と約束があったので、こちらには出向く。

第三者に入ってもらい、冷静に考えたのだが・・・やはりどう考えても、自分のペースを守らず、他人に対して自分を明け渡してしまっている状態。そして、そこから生じるストレスに押しながされてしまっていて、完全に「自分がしたいことをなすために、きちんとクリアしてゆく」作業から遠ざかってしまっている。健康が損なわれてゆく最大の理由もある程度はわかるものだ。
今の環境を変える必要があるならきちんと変えなければいけないし、そうでないならば、仕事や生活の中に喜びとメリハリをきちんと見い出したり確保したりしなければいけない。そういうごく当たり前のことを見失っている。

とにかく、自分のペースを捨てることと、人に奉仕することの違いを、習慣ではなく、意識してきちんと区別 して考えて行動しなければいけない。

しみじみ、今の自分の在り方を考え直しつつある。


●2000.11.03〜05 -- 連休

連休である。個人的にはこれほど気力のない連休は初めてか?


3日、文化の日。完全にやる気をなくして、外食+町中徘徊。

4日、実家の人々と食事会。その後、実家に赴き、夕食を一緒にとる。お土産多数、栄養ブタ。いったん帰宅してから、近所の喫茶店に行く。かなりほっとする。

5日。仕方なく、洗濯をする。やはりやる気が湧かず。ぼうっとしたまま、自分で自分を見つめながら歩く。虚空をのぞくようだ。


●2000.11.01〜02 -- オフ会と耳

採用面接だの、管理職の用件が多し。まことに疲れることなり。ということは、先月の末にも書いた。


祝日の前日、2日にオフ会に参加。

楽しみにしていたのだが、あまりに疲労がたまっていて、耳が鋭くなりすぎている。私は疲労すると耳が鋭くなって、たいがいの音がうるさく聞こえる特性がある。
これは例えば、ガラスとタイルで囲まれた、20代がよく集まるようなインテリアの飲み屋に行くと、耳に刺さるようになる。なんというか・・・店中に響く音に、どんどんエネルギーが減退してゆくような感覚になる。

ま、オフ会自体はとても楽しかったのですが、このために私は極度に口数が減った。周囲の人は不機嫌だったと思ったかも。そういうわけでは決してなかった・・・けど、隣は少々はしゃいでたので、ちょっとうるさかったが。

オフ会でない時には、私は静かな音楽の流れる、あまり混雑しない喫茶店に赴くことが多い。こういう場所で、静かに本を広げたり、疲れているのでそれに飽きて、ぼうっとしたりするのはひどく幸せだ。



猫時間ホームへ戻る