98年・夏の京都旅行

今回の食事


●先斗町の居酒屋で夕食

今回の試みは、先斗町の居酒屋で夕食を取ることです。
基本的に、一人旅をしていた頃は、私がお酒を飲まないのと、 入りづらいということもあって、先斗町や木屋町のお酒を 出すお店には入りませんでした(つまり、河原町周辺の 食事中心のお店に限定して、ゆっくりするのはお茶のとき のみ、と決めていました)。
同居人ができて、一緒に旅するようになった今は、逆に 一人では入りづらいようなお店や、財布の限界のお店(そういうお店って、大抵カップルなんかが多いですからね)にも 挑戦できます。
そうはいっても、先斗町初心者としては、まず居酒屋あたり からでないと入れないので、初日と2日目の2回、夕食を そういう店でとりました。

1軒は洋風居酒屋だったのですが、これは意外にヒット。 洋風とは名ばかりで、要するにそこのお店がおいしそうと 思ったものは和風洋風取り混ぜておいてある、という 感じ。小皿をぱらぱら頼んで、最後にパスタであがる 感じにしたのですが、パスタが独特の味付け(もしかして、 クレージーソルトでも使っていたのかな)で、ちょっと キッチュでチープで悪くなかった(おいしいとはいえないが)。
この感じだと、木屋町の有名な「喜遊里」なんかも、けっこうおいしい のかな、などと思ってました。

もう1軒は、なんだか和風か洋風かわからん店ですが、 料理は和風が多い。枝豆がけっこういいものを使って いたのを皮切りに、至極真っ当な値段で真っ当な料理が 出てきました。量もきちんとあって、そこそこ食べて いくときちんとお腹いっぱいになる。

結論。先斗町は意外にいいぞ!他に、貝料理専門店 もよさそうだったけど、なんだかえらく入っているお客 さんが賑やかだったので、今回は見送りました。けれど、基本的に お値段なりにきちんと真っ当なものを出す店がある みたい。
あと、ちょっといい感じのショットバーとかもあった のだけど、今回は体調がよくなかったので、また今度。

お金に余裕があれば、一度体験として、川床をやって みたいですねー。だいたい8千円以上出すと、いいもの が食べられるみたい(入ったことないから、なんとも いえんけど)。

●先斗町の旅館の朝食

旅館は、朝食のみがついていました。
この朝食、きちんとあったかい焼き魚に小鉢系おかず 類、冷奴、おひつに入ったご飯。これだけでもけっこう いい朝食だけど、そして、片口茶碗(どんぶりくらい の大きさ)にいっぱいに盛られた京野菜のお漬物が あって、各自好きなだけ取れるようになっていました。
いつもよりずっと多い朝食なので、お漬物全種類制覇が 出来なかったのが残念だけど、お豆腐もお魚も、みんな おいしかった。こういう、当たり前のものが当たり前の おいしさで出てくるのはいいですねー。

●お茶・お茶・お茶!

京都に行くと、東京ではちょっと考えられないくらい 喫茶店がたくさんあることに気づきます。必ずしも 観光客ばかりでなく、町屋のおじさんやおばさんが実に よく休んでいます。東京も昔はこうだったけど、 地価が上がってどんどん店がつぶれたのでした。

それはさておき、実は宿に告げた時刻よりずっと 早く京都駅に着いてしまったので、祇園方面へ行って まず、鍵善良房でお茶。
改装した建物にびっくりでした。聞けば、今年の 5月に改装したとか。昔の面影を残しつつ、 近代化された新しい本店は、喫茶室が2階でなくて、 1階の奥になっていました。入るとガラス張りの 明るい店内で、庭と蔵が見えます。しかし、 照明の感じは間接照明のみで、雰囲気は以前とそれほど変わらず。 うまい設計です。
夏ですから、当然葛きり。相変わらずのおいしさ、 これだけはこたえられませんな。満腹にもなり ます。

さて、京都でお茶といえば、イノダコーヒー。 もちろん、本店へいってきました。改装したという のだけど、さほどでもなく、きれいにしたのはトイレ などの水周りだとわかりました。快適度がさらに アップして、マル!
お茶の味は変わりません。今回は体調がすぐれず あまりお腹が空かなかったので、ケーキくらいしか 食べませんでした。ハンバーグサンドとか、ジャンボンとか、ちょっと食べたかったな。

連れがソワレにいったことがないというので、初日の 夜に入ってきました。歌人の吉野勇や画家らの愛した 青い店内は、相変わらずBGMなし。あまりに静かなので、 自然にみんなが顔を寄せ合って小声で話すために、 店の雰囲気がなかなか崩れないのですよね。
私は紅茶を頼みましたが、連れは有名なゼリーを 頼んでいました。色とりどりのゼリーの立方体が、 ミルクの中に浮いているもの。意外にきれい。 そして、意外においしいらしいです。

今回初めて入ったのは、紅茶で有名な「せいほう」。 ここは紅茶もそうですが、ケーキが安くて種類が 豊富で、そうしておいしい!しかも、昔ながらの、 いわゆる古臭い喫茶店のままで、お客にぜんぜん 媚びたところがない。こんな店、今時珍しい ですね。でも、安くておいしい。
下がコーヒーやお酒で有名な六耀社なので、 こうやって店を維持できるのかもしれませんね。

●関西、というより、京のうどん

お気に入りが2軒あります。

1軒は河原町三条から西に行き、ちょいと上った ところにあるお店。昔からやっている定食屋みたいな お店です。
でも、おいしい。ちょっと体調が悪くて食べにいった ので、油っこいものを避けるために天かすを除いて ほしいといったら、サービスで卵をつけてくれました。 うれしかった。

あと、祇園の美観地区すぐ近くのお店。
ここはできたばかりの頃に入って、すばらしい味に びっくりしたのですが、今回は以前ほど美しい だしの香りがしてこなくて、ちょっと残念。 やはり、コストなどを考えると開店当初のような やり方は無理なのかもしれません。うーん、それでも 残念だー。


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