京都旅行2001年春

夜の拝観

 

●今回も・・・

もはやおなじみになってしまった、夜の拝観。八坂神社の遷宮祈願祭の前日、円山公園から歩いて高台寺にいった。
というより、八坂神社で参拝を済ませてから、夜桜を見に集まった京大生などを横目に歩いていると、雨が降ってきたので入らざるを得なかったのだ。

ちなみに、ソメイヨシノは終わっていたが、まだ残っている花を前に、様々な人が集まっている円山公園は、八坂神社の境内とはまったく違う空気。法輪功のデモまでやってる・・・

●ちょっとなぁ・・・

昨年(2000年)の夏、高台寺の近辺を歩くと、まるで「高台寺テーマパーク」に変貌していて驚いた。すぐ前にある別院を軸に、アートから占いからおみやげまで、いろいろ入ったお店になっていた。そして、人の数は以前の比ではない。
今回も案の定、人手がすごい。しかも、みんな雨が降ったので雨宿りも兼ねているのか・・・

しかし、チケットを手に、傘を差しつつお庭に入ると、えらく明るい。しかも、すぐに茶室にあげてもらえたのに、今回はまず庭を見るらしい。雨足は強まる。人は後ろからどんどん来る、みんな濡れてて早く雨宿りをしたくて、押してくる・・・どうせいっちゅうんじゃ!
とにかく、今までよりもライトの量が増えており、その分「暮れゆく春の日の美しい庭」がひどく興ざめ。1996年あたりに訪れた頃は、確かに混雑はしていたけど、もうちょっと風情があったような。晴れてる日に来ると、たぶんイライラがない分もうちょっと印象が変わるのかもしれないけど。
一応山を一周させてくれる。一番上にある茶室まで上がり、そこから降りてくると竹林がある。実に効果的なライトがあって・・・ちょっとあざといかな。きれいなんだけどー、もうちょっとはずした部分もほしいって、これはないものねだり?

大寄せのお茶室は一応あるけど、最後、本堂に上がってライティングした枯山水を眺める直前に入るようになっている。すでにぬれねずみであり、意外に人がいるのでもうそんな気力もなく、庭にまわる・・・
うっひゃー!枯山水を利用して、屋根瓦などを動員して作った龍。しかも、目が光るよ。うーん、現代アート、とはいっても、正真正銘の現代ものというより、ちょっと奇抜な趣がある程度・・・これはちょっといまいち、というより、相当ひいた。アートなら、中途半端な龍よりも、もっと奇想天外なものを見たい。

新しいことに挑戦すること自体は否定しません。でも、見せ方に一貫性がほしい。


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