わかりにくい骨折

子供の骨折の中には若木骨折と言って、ポッキリと折れなくて、

ただ曲がっただけと言う骨折があるります。

子供の骨というのは、大人の骨に比べ柔らかく元々折れにくいため、

割り箸が割れるように折れるのではなく、千歳飴を曲げたようになります。

これを若木骨折と呼んでいます。

外から見てはっきり曲がっていてもこのような場合も多いのです。

これが少し曲がっている場合だと痛みがそんなに無く、2.3日経ってから

連れられてきて、わかる場合もあります。

我々は、触って調べてみればわかるし、もしレントゲンでなんでもないと言われても、

固定などして様子を見る場合もありまる。

また子供の場合、骨のはしには、骨端線と言う物があって、この部分で骨が成長していくのですが、

ここに損傷を受けると、変な成長を起こし曲がったり、成長が止まったりする場合があるので

きちんと処置をしないといけません。

腕の若木骨折

スポーツをしていて、手をついたときにやりやすい場所です。


これは腕の骨正面のレントゲンです。

矢印の部分のところが少し盛り上がっているのがわかりますか?

これが若木骨折という物です。


同じ腕を横から撮ったレントゲンです。

曲がっているのがわかると思います。

こんなになっても子供だと、触ったりしないと余り痛がらない場合もあるので、注意が必要です。

鎖骨の若木骨折


これは鎖骨のレントゲンです。

曲がっているのが、わかるかると思います。

肩から地面に倒れたりした場合発生しやすいです。

この鎖骨の骨折も1,2歳ぐらいのまだ言葉がしゃべれない子供だと注意が必要です。

親の見ていないところで、転んだりしてこのように骨が曲がった場合、気づかないことがあります。

ちょっと普通より静かで、抱き上げると、大泣きをしたりする。

こんな時は注意が必要です。

今まで話したような、けがの場合、動かさなければいたくないから、

腕を吊して、連れてくれば、子供も楽なはずです。

足の若木骨折

これはすねの部分のレントゲンです。

2本ある骨の両方が、曲がってしまっています。

右のは治した物です。

骨端線

子供の骨には骨端線という物があってその部分が成長して骨が大きくなってくるのですが

この骨端線が損傷すると骨の成長が止まったり、骨が変形を起こす場合があります。

だからこの部分にも注意が必要です。

この指の骨折は、青い矢印の所から緑の矢印の所に

ピンクの線の所にわずかな隙間があるのですが、

これが骨端線です!

この指の骨折は、青い矢印の所から緑の矢印の所に

かけて骨折しています。

骨端線の部分も変形しています。

これもちゃんと治さないと、将来、変形などで困ることに
なります。