一日目

 ペルーやモロッコなどマイナーな観光地には行っても、だれもが行くハワイのオアフ島にいままで行ったことのないワタシ。「ハワイなんていつでも行けるし、歳を取ってから行けばいいや」と思っていたのですが、とうとう行ってまいりました。
 もちろん、目的はビーチでもショッピングでもなく、スポーツカイトです。
 年末年始の、料金的には最も不利な時期にしか行けない悲しさで、12月27日出発1月1日帰国という日程です。
 冬でジェット気流が強いせいか、行きは成田から6時間弱でホノルル空港に到着。機内預けの荷物を受け取って到着ロビーを抜けると、団体専用のカウンター(というか臨時の受付所)があります。便名・ツアー名と名前を言うと「はい、荷物はここへ置いてね。あそこのエレベータで上がって○番へ行ってね」と、もちろん日本語で案内してくれます。教えられた通りに○番へいくと、お約束の歓迎レイをかけてくれて、記念写真をパチリ。きっとしばらくすると写真が出来上がっていて、結構なお値段で売っているのでしょう。写真を撮りおわると、「×番でバスを待ってください」と言われ、×番へ行きます。しばらく待っていると案内人が現れ、シャトルバスに乗せてくれます。これから、説明会場へ向かうのですが、時間がまだ早いのでショッピングセンターに一軒寄るとのこと。そのショッピングセンターは、ヒロ・ハッティという、割と大規模なお土産やさんだということが後になって分かりました。確かに品揃えは豊富で、結局何も買わずに小一時間つぶしましたが、どんなものが幾らくらいかはしっかりチェックできました。
 午前10時をやや過ぎたころ、説明会場のシェラトン・プリンセス・カイウラニに到着。オプショナルツアーの申し込み方やチェックイン、帰国日の行動などについて説明を受け、一旦解散。ワタシ達のコースは市内観光が付いてないので、宿泊するホテルにチェックインできるまでの間は自由行動です。午後2時40分に再集合することになったので、まずは昼食を兼ねてアラモアナ・センターへ行くことにしました。
 ワイキキ・トロリーに自由に乗り降りできるWAIWAIカードをもらったので、トロリーで行くことにしたのですが、乗り場が分かりません。アルトリガー・ウエストホテルの前から乗れるはずなので待っていると、トロリーのようなバスが来たので思わず乗ってしまったのですが、どうやらそれはショッピングセンター行きの無料シャトルバスのようでした。英語のできないワタシ達は、「これはアラモアナ・センターへ行きますか」という簡単な質問さえもできず、マウイダイバーズというところで慌てて降りてしまいました。結局、そこから歩いて5分ほどでアラモアナ・センターに無事着くことができました。
 アラモアナ・センターのお目当ては、ハイ・パフォーマンス・カイトというお店です。1階の中央に食事ができるコーナーがあるのですが、ハイ・パフォーマンス・カイトはすぐ隣にありました。ワタシ達はカイトバックを持っていたので、お店に入ると店員さんが目ざとく見つけ、「それはカイトか」と英語で話し掛けて来ました。夫は、普通の英会話は出来ないくせに、カイトや釣りとなるとなぜか結構しゃべります。本当に通じているかどうか怪しいのですが、なんとか会話が成り立っています。30分ほどおしゃべりをしてから、「またね」とお店を出ました。中央の食事コーナーで昼食を食べ、その後いくつかのお店を覗くともう午後2時。早くワイキキ市内に戻らないと大変です。今度は本物のワイキキ・トロリーに乗ったのですが、集合時間にギリギリです。シェラトン・プリンセス・カイウラニに駆け込むと、宿泊先へ向かう集団とすれ違いましたが、自分たちがどれについて行けばいいのか分かりません。とにかく会場へ駆け込み、レンタルの携帯電話を受けとって、それらしい集団の方へいくと、幸運にも正解のグループに追いつくことができました。この遅刻のおかげで、空港で撮った写真は見ることさえもできませんでした。
 ワタシ達の宿泊ホテルはハワイアン・ワイキキ・ビーチ・ホテル。ツアーデスクは隣のハワイアン・リージェントにあります。そこで、まずリージェントへ行き、ツアーデスクの場所の確認をしてからキーを受け取りました。ワタシ達はまたまた幸運にも既にチェックインが済んでいて、案内の人から鍵を受け取るだけでOKでした。自分のホテルに行き、部屋に入ってしばらくすると荷物が届きました。もう、後は完全にフリーです。ホテルの部屋は設備も広さも「並」でしたが、ベランダからの眺めだけは最高です。どうやら交通の便も比較的よさそうです。
 時間はまだ4時前です。カピオラニパークでカイトが上げられると聞いていたので、散歩がてらに出かけることにしました。ハワイアン・ワイキキ・ビーチ・ホテルはワイキキの東の端にあるので、カピオラニパークまで5分もかかりません。今日は日曜日なのですが、日没間近のせいか公園には人はまばらです。1時間ほどダイヤモンドヘッドをバックに、試運転をしました。風は1.5mくらいでした。
 その後、カイマナ・ビーチをぶらつきながら日没を観賞し、ホテルへ戻りました。
 この日の夕食は、ホテルのダイニング(キャプテンズ・テーブル)で食べることにしました。行ってみるとガラガラ。不況の波はここまで押し寄せているのでしょうか。ワタシ達はいろいろ迷った挙げ句、シーフードが盛りだくさんのスペシャルディナーを奮発しました。ここで、ワンポイントアドバイス。アメリカのディナーセットはボリューム満点で、とても食べきれないくらい出てきます。実は数年前に行ったアラスカでもそうだったのですが、すっかり忘れていました。メインが出る頃には超満腹状態で、マヒマヒのソテーは味見程度しか食べられませんでしたが、カニとロブスターはしっかり味わいました。