氷河とホエールウォッチング
アラスカ鉄道の南の終点、スワードという港町からクルーザ船に乗って約6時間のクルーズ。アラスカ湾に突き出たキーナイ半島のキーナイ・フィヨルドに、山から海に雪崩れ落ちる氷河の端っこを観にいきます。

このフィヨルドでは、長さ56km、幅40kmの巨大なハーディング氷原から8つの氷河が海へ流れ出していて、これが轟音とともに海中に崩れ落ちたりします。また、この海域は鯨を見られる確率が高いこともあって人気の観光コースになっています。


列車の乗客はほとんどこのツアーが目当てですから、ぞろそろ並んで波止場の乗船場へと向かいます。ここからはたくさんのクルーズ船が出ていますが、僕たちの乗ったのはけっこう大きな船でした。外洋に出るとかなりのスピードを出すので、乗り物に弱い人は対応が必要。昼食は船内でランチ・ボックスが配られました。


途中、僕たちのご機嫌を伺いに近づいてきたラッコの親子(左の写真)やアザラシの島やパフィン鳥の群れなどを見ながら、フィヨルドの一番奥まで到着。海に落下して流れ出した氷がクルーザーの周りに漂います。

突然、スピーカーから「テーールっ!」(画像)という声。

遠く水面に噴水みたいな水柱があがったと思うと、黒いしっぽがひとつ、ふたつと立ち上がります。これが鯨の捕食行動で、ブラックホエールかグレーホエールだそうです。

夕方、港に戻って、ふたたびアラスカ鉄道に乗車。朝と同じ車両でした。


車窓からはアラスカの雄大な日没。明日はまた早起きして、釣りだ!


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