年1回出身講座OB/OGが集まって温泉旅行。今年は立山。
1日目と3日目は移動日で観光は2日目。
ということで2日目のレポートである。目標は黒部ダム。
しかし交通費が高い!!何と往復約1万円!!ヒェー!!。
まず立山駅からケーブルカーで美女平へ。別に美女が出迎えてくれる訳ではなかった。次にバスで室堂へ向かう。途中称名(しょうみょう)滝を見る。何でも、日本一落差のある滝なのだそうだ。有名な日光の華厳の滝の?倍とかいっていた。ところで、華厳の滝はつい最近まで水不足のために流れていなかったそうだ。
話は戻って、よく春の訪れの1つとして「黒部立山アルペンルート開通」という言葉と一緒に「雪の壁をすり抜けて走るバス」というシーンが付いてくるが、それがこのバスだ。雪の壁は「雪の大谷」という。ほんとに高い。10m以上あるんじゃないかな。ちなみに「雪の大谷」は室堂の手前数百mに現われる。行程の全てではない。全部にあるとたぶん飽きちゃうんだろうな。だって雪の壁しか見えないのだから。
で着いたら雪が降っていた。おまけに気温は5℃。ちなみに下界は19〜20℃。おいおい、スキーヤーもスノーボーダーもいるよ。
次にここからトロリーバスで大観峰へと向かう。トロリーバスとは電線からパンタグラフで電気をとりモーターを回すバスのことで、音だけ聞くと電車のようだ。このトロリーバスはずっとトンネルの中を走る。立山を縦断している。普通のバスだったのを環境に配慮してトロリーバスにしたそうだ。そりゃそうだ。狭い(バスよりひとまわり大きいくらい)トンネルにディーゼルエンジンの排気ガスで満たされて環境にいいはずがない。
トンネルを出たところがこの行程のもっとも高いところ=寒いところ。さらに山の反対側は雪でなく雨。もう最悪。でも雪山の景色は最高だ。これこれ、これでなくてはここに来た甲斐がない。
そしてここからロープウェーとトンネルの中を走るケーブルカーを使ってやっと黒部ダムに到着。とても大きく、とても高い。景色もgood。でも空は灰色、雨降り、ダムの水は緑色、おまけに凍っていてちょっと残念。残念ついで?に同行者の一人がコンタクトレンズ落として雨の中のコンタクト探し。ここで僕の体内発熱機能に限界が訪れた。早々に黒部ダムから引き上げ。宿に帰ってからのお風呂の気持ちよかったのなんのって。
翌3日目、天候晴れ。ちなみに1日目、天候晴れ。要するに観光日だけ雨。そんな立山旅行でした。
追記:僕は「黒部ダム」を「黒四ダム」と思っていたが、実は、黒部第4発電所を作るときその動力源たる水を確保する目的で作ったのが黒部ダムで、これらの事業を総称して「くろよん」と呼んでいるのだそうだ。しかしこの作り方半端じゃない。例えば「日電歩道」。物資運搬のための道だが、単に断崖絶壁に杭を打ち付けそれに板を載せただけ、また谷にロープを渡してそれに板を付けて簡易つり橋にしただけ。そんな「歩道」を人が重い資材をかついで現地まで運ぶのだ。またトンネル掘りも現在のシールド工法でなく、人海戦術で掘削器とつるはしで掘っていく。「くろよん」はまさに男達の血と汗と涙と命(100人以上の犠牲者が出ている)のたまものだ。脱帽。
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