四国4分の3周の旅


ちょっと写真が見にくいですが、ご勘弁ください。

国際学会へ出張したとき、その学会であまりの自分の英語力のなさにうちひしがれ、もう心はぼろぼろ。学会から戻ってきたその日に9/14の有給申請して翌日にはなんの計画もせずに車に乗る。「四国に行く」ことだけ決めてどこに行こうか車のなかで考える。そうだ3つの岬に行こう。ということで久々に場当たり的な旅行となる。

瀬戸大橋ぎりぎりまでは高速道路に乗らず。有料道路はちょっと使ったけど。岡山のブルーラインとかいう有料道路の眺めは非常によい。これはお薦めだ。さて瀬戸大橋は「長い」。海を渡っている気がする。これと比べると明石大橋はあまりに短く海を渡っている気があまりしない。やっぱ瀬戸内海は大きいわ。
瀬戸大橋
瀬戸大橋遠景。ほんとに長い。

四国は坂出に着くともう夕方。ここで瀬戸大橋を降りて後はひたすら一般道の旅。まず目標は愛媛の西端の佐田岬。細長い半島の先端にある。坂出から松山までは国道一本道。しかし松山で迷う迷う。松山市内何周したことか。さらに道後温泉でも迷う。道後温泉は狭い道が多く最悪だった。思わず旅館の人の手招きに誘われそうになった。いかんいかん。やっとのことで迷路を抜け出しいざ佐田岬へ。ここで思わぬアクシデント?
夕日
瀬戸内の夕日。なかなかきれい。

この調子で行くと佐田岬に着くのは夜中1時ごろになることが判明。無計画の影響がこんなところで出る。夜中行っても仕方ないので、とある「道の駅」の駐車場で車中一泊。周りにも数台同じような車がいるので安心。

翌朝。佐田岬に向かうとどんどん道が狭くなってくる。「おいおい1車線やんか」というところもある。岬の駐車場に着くと周りは何にもなし。全然観光地化されていない。さらに灯台へは30分ほど歩けってか?岬の先端には灯台がぽつん。以上。対岸の九州なんて見えるわけがない。何のことはない。しかし灯台の下の方に防空壕跡らしきものを発見。太平洋戦争では灯台も銃撃/爆撃の対象になってたのだろう。確かそんな映画もあった。
佐田岬灯台
佐田岬灯台。

次に向かうは足摺岬。高知県南西だ。四国の西端を下る格好だ。途中宇和島に寄る

宇和島は城下町。城主は伊達家。「独眼龍」伊達政宗の庶子の家系だ。天守は残っているので丘を登って行く。途中資料館に寄るがやけに小さい。本丸跡まで登ると小ぶりの天守があるだけ。あらまあここも全然観光地化されてないなー。「伊達」という名前、また幕末には伊達宗城という殿様が活躍したにしてはえらい地味やなー。2時間ほどして出発。その途中伊達家資料館を見つける。やっぱりな、ないとおかしいよな。
宇和島城
宇和島城天守。

さて足摺岬に着くとこれが結構観光地。岬のすぐ近くに四国八十八ヶ所の札所があることも観光地化を促進しているのだろう。駐車場は広いしお土産やさんはあるし屋台のアイスクリーム屋さんはあるしジョン万次郎の銅像はあるし。灯台にも簡単に行けてなんの問題もなし。佐田岬とのギャップの大きいこと。これって灯台までの道路が広いか(といっても2車線だけど)狭いかが利いているのかなあ。うーんなんでだろ。
足摺岬灯台
足摺岬灯台。

僕が悩んでも仕方ないので観光を終えて高知市に向かう。2日目はここでお泊まり。「はりまや橋」の横を通る。なんじゃこの小さな橋は!!この橋がなんで有名になったのだろう。「よさこい節」それだけなのかなあ。

最終日は室戸岬に向かう。室戸岬に行くまでの道のりは途中からシーサイド。台風が接近していたためでもあるのだが佐田岬で見た海とは波の立ち方が違う。しかし潮風はいい。窓を全開にして走る。さーて室戸岬はこのあたり...あれ?駐車場と旅館と中岡慎太郎像はあって室戸岬の標識もあるけど、灯台がない!どこじゃー!!案内板を見ると、ん?後ろのこの山にあるのか!!よーしとばかりに車で山を駆け登る。お、ここにも四国八十八ヶ所の札所があるじゃないか。でもお土産やさんがない。灯台もあったあった。
室戸岬灯台
室戸岬灯台。
こんなにワイドに撮っても...
左上は「指」が写ってたんで消しました。
でもあまりに近いところからみるので全体像がよくわからん。なんかパッとしないなー。他に展望台があるようなのでそちらに向かう。確かに見晴らしはいいけど露天の展望台だけ。鉄筋コンクリートの展望台らしきものが見えたのでそこに行くとロープが張ってあって閉鎖。どうやら観光地化に失敗したな、これは。山を下ってもとの道を少し行くと小さいお土産やさんが一軒。なるほど観光地にいるものは全てあるけど、それらがばらばらにあるからなんか中途半端なんだな。これなら佐田岬の方がいさぎよい。ここでの収穫は太平洋の荒波を間近で見ることができたことかな。
荒波
室戸岬の荒波。
「東映」ってついつい連想してしまう...

室戸岬から徳島/鳴門そして鳴門〜明石ルートで戻ることにする。途中の道の駅はサーファーがいっぱいだった。さらにこの道の駅は温泉もあるという優れもの。温泉入らなかったけど。

徳島では徳島城に行くことにする。石垣はなかなかのもの。しかーし博物館に行くと月曜日で休み。はらほろひれはれ。んじゃってことで城の中にある丘を登って行くとなーんだ護国神社じゃないか。結局入り口の石垣くらいか「城」を感じたのは。
1時間足らずで徳島を後にして鳴門へ、そして鳴門大橋→明石大橋を渡って帰る。ちなみに渦潮は橋の真下で見えなかった。うー、いい加減疲れてきた。はよかえろー。 (終わり)

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