第3回(fr:7/18/98-to:7/20/98)
またまた行ってきました、長野。今回の主目的は安曇野ちひろ美術館と「無言館」に行くことだ。
今回もBaseは松本市。3回目なのだがまだ迷ってしまう。僕って結構方向音痴なのかもしれない。
本当は初日にちひろ美術館に行くはずが、出発の遅れや途中の渋滞などで松本に到着したのは午後4時。仕方ないので翌日にする。すると2日目に美術館のはしご。ところが、これらの美術館は約100kmほど離れており、また「無言館」は町中にあるわけではないのでまたもお得意の「強行軍。」やれやれ。ちひろ美術館でゆっくりしたかったのに。しかしちひろ美術館はいい。「ほっ」とする。
「無言館」へはできるだけ高速を使うことにする。もうトンネルばっかり。高速降りるとしばらくは普通の道。しかーし、もうすぐ「無言館」というところで家の軒下みたいな道は通るわ1車線の道は通るわもうどきどき。さて「無言館」の中にはいるとそこはもう静寂の世界。身も引き締まる思い。
「無言館」を観終わったところで来た道順を元に戻り再び安曇野へ。実は安曇野は美術館がいっぱいあるので別なところも行きたかったのだ。今回は結構看板が大きかった「禄山美術館」に行く。そんなに大きくない美術館だったので1時間ほどで鑑賞できた。リラックスシートがあったのでそこで寝たかったが閉館時間が近かったのであきらめて宿に戻ることにする。途中広域農道を通って帰ったのだがこれがよかった。なかなか景色がよい。でもまたも道に迷って宿に着いたときはへとへとだった。
(終わり)
第2回(fr:9/21/97-to:9/23/97)
また行ってきました、長野。もっとも主目的は長野新幹線の開通にともなって廃止される軽井沢〜横川間の在来線に乗る&写真をとることだ。
軽井沢〜横川間は何が違うかというと、日本一急勾配の路線なのだ。今でもこの間は特急、各停を問わず機関車2〜3両で「押し上げている」くらい。この機関車もこの間専用。昔は「アプト式」といって2本のレールの間に歯車をかませるためのレールを敷き、歯車の付いた機関車で引っ張り上げていた。
ところが、新幹線は当然「自力」でこの急勾配を登る。いちいち機関車の接続/切り離しをおこなっている在来線とはスピードで比べ物にならない。さらに通常とは違う路線だけに維持費もかかるし...ということで9/30で廃止される。ちなみに軽井沢〜篠ノ井間は第3セクターに、専用機関車は解体されるそうだ。
僕は「撮りっきりカメラ」を持っていったのだが、さすが"Buff"(マニアって悪い意味と聞いたもんで別の言葉にしました)達は違う。でっかい望遠レンズ付きの一眼レフばっかり。そして駅の中ばかりでなくあちこちにいる。気合い入ってるよな。
横川駅では機関車の接続/切り離しをおこなっている間に名物「峠の釜めし」が売られる。
僕は食に対してはあまり欲求はない方なのだが(旅行先でもコンビニやファーストフードで済まします)今回は食べてきた。おいしいと思いますよ。この駅弁も在来線廃止後は新幹線で売られるそうだ。あ、この話しは2日目のことです。
初日は「ちひろ美術館」にいってきた。やっぱりよかった。期待通り。夏と比べると人も少なく、カフェテリアでコーヒーも飲めたし、お土産もゆっくり選べたし、絵も絵本もゆっくり見ることができたし。天気がちょっと悪くて少し肌寒かったので庭でも見ながらうたた寝できなかったのが心残りかな。今度いくときはもう少し時間的余裕をもって、気候のいい時にいこう。ほんとにいいところですここは。絶対お薦め。
(終わり)
第1回(fr:7/19/97-to:7/21/97)
今年の4月、「いわさきちひろ展」にいったとき、長野県は安曇野に「安曇野ちひろ美術館」がオープンしたことを知った。「安曇野」の緑のなかを車で走る、そしてちひろ美術館。これは絶対いいシチュエーションだ。会社の後輩も長野はいいところのようなことを言っていた。これはこの連休に行くしかない!!
ということで長野一人旅。
初日、8:30ごろ出発。しかし眠い。強烈に眠い。原因は朝3:30くらいまでTVみてたこと。どんな番組かは「徒然日誌」で紹介済。長時間車を運転する前は充分な睡眠が必要だと痛感した。おまけに渋滞に遭遇し、がまんは限界に。京都手前のサービスエリアで仮眠。でも結局シャキッと目覚めることはなく、4〜5回休憩をとった。だからあまり途中の景色を覚えていない。
予定より時間はかかったが、それでもホテルのチェックインの時間に余裕があるのでそのまま松本城に直行。この城は国宝。国宝の城に行くのは犬山城に次いで2度目。ちなみに姫路城にはまだ行ってない。同じ兵庫県なのに。あっそうそう、天守に登って気付いたこと。
- 1.女の人は絶対ミニスカートはダメ
- すっごい階段急です。これじゃ「見るな」と言われても見えてしまいます。見せたい人は仕方ないけど。
- 2.足はちゃんと上げて歩くこと
- 足をちょっと引きずるようにして歩く人がいますが、危険です。城は普通木でできています。木には「とげ」が付きものです。すり足すると足にとげが刺さる可能性があります。僕はものの見事に刺さりました。とても痛かったです。
しかし階段急だよな。こんなの毎日殿様登り降りしてたのかな?そんな訳ありません。太平の世に天守なんてシンボルでしかない。殿様は御殿という建物に住んだり、またそこで政務を執ります。大坂城や江戸城なんて天守燃えても再建しなかったくらい。
あまり松本城に触れなかったが、姫路城の様な派手さはないが落ち着いた色合いでいい。それに天守まで行きやすい、というのもいいと思う。これは城が結構破壊されているというのもあるんだけど。
2日目。本旅行のメインイベント。それは「安曇野ちひろ美術館」に行くこと。この美術館のためにわざわざ兵庫県から来たのだから。さてその結果は...
Very Good!!まず入場料800円と安い。そしてその日は出入り自由。美術館に入るとパンとコーヒーのいいにおい。そう、何と美術館の中にカフェテリアがあるのだ。外に出て飲食可。ここは絵を観るところが逆に区切られている。たぶんそのほうがゆっくり観ることができるから。そして子供の遊び場あり、絵本図書室あり。そうそう、この美術館の敷地は外との区切り(塀等)がない。だから、ただ観もできるかもしれない。でもそんなことする奴はこの美術館に来る資格なし。こんなこと考える僕も資格ぎりぎりかもしれない。中庭を見ることができるように椅子が数個置いてあったが、そのほとんどをお父さん方が占拠して居眠っていた。また眠りやすいリクライニングチェアなんだもの。意図的に「眠ってください」という感じ。美術館の周りは芝生あり、お花畑あり、せせらぎあり、なんて開放感あふれる場所なんだろう。絵本を読み、コーヒーを飲み、花を愛で、適当なところでうとうと...ほんと何度でも行きたくなった。僕のささくれだっていた心を癒してくれました。ちょっと今までの美術館とはスタイルが違う。そしてうまく安曇野という場所に合っていると思いました。
ほんとちひろ美術館でやめてしまおうと思ったが、僕の俗物根性が「もったいない、もったいない」と囁きかけ、それに負けてしまった。短い後ろ髪を引かれる思いで車に乗り込み一路上田市へ。目的はこれも美術館。名を「無言館」という。太平洋戦争で戦没した若き画家達の作品が展示してある。ほとんどの作品の保存状態が悪い。理由は作品のほとんどが、作者の肉親の方々が守ってこられたから。本当はもっとたくさんのこういう絵があるんだろう。そして誰にも知られないうちに朽ち果てていくんだろう。
この美術館は十字架をかたどったような形をしている。そしてコンクリートむき出しの、飾り気を排した作り。資金的にそうせざるを得なかったのかもしれない。鑑賞料は200〜500円の任意の額を払うようになっている。
3日目。戻るだけ。特に特筆すべきことなし。
しかし「安曇野ちひろ美術館」はよかった。ほんとまた行ってみたい。
(終わり)
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