福井旅行記
まだレイアウトは仮です。もうしばらくお待ちください。
毎年出身研究室の先輩後輩が集まっての旅行。今年は僕が幹事だったのだが、関東の人と関西の人が集まれるところというと、どんどん限られてきて「ねた」がなくなってきた。ということで選んだのは「福井県。」東尋坊はあるし、永平寺はあるし、まあ無難かな。
今年は僕の車でなく、先輩の車に便乗させてもらう。この車僕のと違って高級な感じ。さらになんといってもすごかったのが「カーナビ。」なんと電話番号で行き先を検索できるのだ。電話帳に載っている旅館や公共施設は日本中すべてOK。MAPも家の形がわかるくらいまでの拡大が可能。でコンビニ、ガソリンスタンド、派出所、学校などが地図に表示されている。こりゃ町中では重宝しそうだ。
ちなみにこの車に乗っている髭面のぼくはちょっと怖かったそうだ。
初日は人数が少なかったので夜は静かな飲み会だったが、こういっては失礼だがちょっと「天然ぼけ」のある先輩の奥さんの話しが面白かった。
2日目は観光日。まずは一乗谷に向かう。
一乗谷とは戦国時代に朝倉氏の館があったところ。朝倉氏はいわゆる「下剋上」のパイオニアだが、また一方では当時戦乱で荒廃した京都から貴族を招いて保護したり、時には後に将軍になる足利義昭を保護したりと文化的は一面も見せている。朝倉時代の一乗谷はさながら「小京都」の賑わいだったろう。
後の時代になってこの文化的な面が出過ぎたのかどうかは知らないが織田信長に朝倉氏は滅ぼされ、一乗谷は灰燼に帰してしまう。徳川時代になって朝倉氏の居館跡に唐門が建てられたのみでその他は土の下に眠っていたが、昭和になって再発見され発掘調査が進み今に至る。今では城下町の一部が復原され往時を偲ぶことができる。
というようなことを説明すると結構喜んでもらえた。歴史を勉強してて他人から喜んでもらえたのは初めてかもしれない。
続いて東尋坊に行く。「自殺の名所」らしいがこりゃ飛び込むと海に落ちる前に岩にぶち当たってしまいそうだ。とはいうものの日本海は荒かった。ばっしゃーん、「東映」てな感じ。
1時間くらい東尋坊にいて次は水族館。水族館なんて小学校以来。だって「海遊館」にいくガールフレンドいないんだもん。それはともかく、きれいな魚、おいしそうな魚(おいおい)、いるか、ペンギンなどいろいろ楽しかった。
この次は温泉にいく。当初この研究室OB/OGの集まる旅行は「温泉旅行」だったのだが、僕はそのことを
「きれいさっぱり」忘れていた
ので温泉のない宿に宿泊しているのだ(お風呂はありました)。いつもは一人旅で温泉なんて気にしてないことも原因かな。たまには温泉もいいですね。
この夜は14人集まってわいわいがやがや。いやこれが楽しかったのだ。関東から来た人も久々の「のり」「ぼけとつっこみ」に楽しそう。僕も学生時代の「クラブ」とはまた違った「のり」にとっても満足。今回とある先輩の奥さんが初参加だったのだがこの方が「ちょっとしたことで笑い出す人」「一度笑うと止まらない人」でなかなか笑いが止まらない様子。思わず「ギャグのレベルが上がったかな」と勘違い。
最終日。すぐ近くに泊まっていながら行っていなかった「永平寺」に行く。実は僕の実家の宗派は「永平寺」が本山の「曹洞宗」なのだ。この永平寺、割と近代的な建物があったりするのだが、それはあくまで永平寺が「修行の場」であって遺産的価値をそれほど追及していないからのようだ。我々のような参拝者に説明するのも修行なのだそうだ。寝るのも修行、食べるのも修行。
とはいうものの「魂をぬいてぼーっとできる」静寂なところところもあってなかなかよかった。心落ち着くいいところだった。紅葉または雪のシーズンがいいと思うな、「永平寺」という雰囲気には。
(終わり)
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