久々にコンサートなるものに行ってきた。
FM大阪の開局30周年ということでいわゆる「企画もん」というやつ。
なぜその「ジョイントコンサート」に行きたかったというと、出演者がcannaもさることながら、Sing Like Talking、そして
竹内まりや
だったからだ。竹内まりやは、なんと「18年7ヶ月」ぶりのコンサート、ということで、もともと彼女の歌が好きな僕としては逃してなるものか、ということでチケットをゲットし(プラチナチケットだったらしい)、いざ大阪城ホールへ。
中に入って係りの人にチケットを見せると「この席はセットの都合で別の席に振り替えました」とのこと。なに〜!嫌な予感。でその振り替え席に行くと・・・
「うそ、ええ席ちゃうの、これ」
隣の隣の隣の席に主催者のカメラがあるから、きっとこの席はいい席のはずだ。
さて、最初はcanna。谷中たかし&周水の男性二人組でボーカルとピアノ/キーボードという組み合わせ。「風の向くまま」という曲がとあるドラマのテーマソングでちょっと耳に残っていたので、少し興味があったのだが聴いてみると、がんがん電子音を轟かせるわけではなく、歌詞に妙な英語を入れるわけではなく、日本語を大事にしてちょっと郷愁をさそう曲調の、19やゆずと同系統でちょっとPOPより、といった感じか。ただ、ボーカルが語尾を「んにゃ」みたいな感じで引っ張るのがちょっと耳障りだったけど。Kinki Kidsに「青の時代」「もう君以外愛せない」を提供しているといえば「へえ〜」という人もいるのではなかろうか。Kinki Kidsの「ちょっと昔の曲調路線」の一部を構成しているわけである。
次はSing Like Talking。彼らがメインでないなんて、なんてぜいたくなんだろう。最初は「In the Rain」続いて「Spirit of Love」。佐藤竹善のハイトーンボイスがホール一杯に響き渡る。はあ〜なんていい声だ。
さて、ここでMCが入ったのだが、MCの間に機材にトラブル発生。直るまでトークを引き延ばすというさすがラジオでDJやってただけはあるぞ佐藤竹善!関西らしく客との掛け合い?もあったりして時間も稼げたので無事に機材も直ったようだ。
次の3曲は洋楽のカバー。曲名は・・・よくわからん。ここでは佐藤竹善の声もさることながら、(佐藤竹善いわく見た目がパレスチナゲリラのような)西村智彦のギターががんがんにノリノリだった(いつもの2倍ソロが長かったそうだ)。
そして最後は新曲の「One day」。また聴かしてくれる〜。
ちょっと長めの休憩の後、いよいよメインイベント。 気が付くと会場は満員状態。
出てきたとたん場内拍手の嵐の中。ぼくはオペラグラスで見入ってしまった。「なんて綺麗なんだろう。」最初は何かな〜と思っていたら「アンフィシアターの夜」とちょっとマイナーな曲。なんでかな〜と思ったら「♪今夜もお客は満杯〜」という歌詞。なるほどねえ。
そして「家へ帰ろう」「Forever Friends」と。「家へ帰ろう」ではギターをつま引きながら。「Forever Friends」ではイントロのところで軽くMC。あ、そうそう「Forever Friends」で歌詞の一部が飛んだりしたので、やっぱり久しぶりなのでちょっとやったくらいじゃ(すでに東京で2公演こなしているのだが)慣れないのだろう。ちょっと固い感じもしたし。でも次の「マンハッタン・キス」を歌い上げる時にはいい感じ。そしてMC。
内容は「18年7ヶ月は長かった」とか「昔、山下達郎との交際が発覚した時、男子誌に『地道な音楽活動をする山下達郎』『自ら婚前交渉を迫る竹内まりや』」と書かれたということなど。しかし「まあ80%くらいはほんとかな」という言葉の方がもっとびっくりしたけど。
続いてアルバム「Love Songs」からお気に入りということで「五線譜」。
でMC。「五線譜」を作った安部恭弘と昔つきあっていると思われていたそうで「結婚したら『あべまりや』になれる」といわれてたそうな。
ところで作家としては、休業中はアンルイス、河合奈保子らに、もう亡くなったけど岡田由希子にはたくさん書いたこと、最近では広末涼子のデビュー曲を書いているが、次はその中から薬師丸ひろ子に書いた曲で、元気のない人へということで「元気を出して」。会場のほとんどの人が曲にあわせて軽く頭を揺らしていたことは確かだ。かくいう僕もそのひとりだった。
この「元気を出して」や先の「Forever Friends」というように「女性同士の友情」をテーマにした曲なんて他に誰が作って歌っているだろう。またここでは歌わなかったが高校を卒業して夢を目指して上京するというテーマの「明日の私」など、この人の着眼点はすごいと改めて思う。
そして山下達郎の多重コーラスで始まって「カムフラージュ」を歌い上げて(こりゃまたいい曲だ〜)バンド紹介。夫である山下達郎を紹介する時に「彼をあごで使えるのは私だけ、しかもノーギャラ。」そりゃそうだ(笑)。ところで彼女の衣装は白のシャツ、黒のレザーのロングスカート、黒のショートブーツといういでたちだったが、それを見て山下達郎、
「築地の魚河岸みたいじゃねーか」
と言ったとか。おいおいなんじゃそりゃ(笑)。
続いて「プラスティック・ラブ」。彼女の腰まである髪がなびいて「うーんなんて色っぽい。」ちなみにここでなま山下達郎のコーラスがやっと聴けたのだった。
それからMC。最近話し方がダンナに似てきたそうで「夫婦はそういうものかなあ」と。しかし困ったことに娘までそんな口調になってきたとか。だから食事時は早口の会話が飛び交っているそうだ。それから、えーと何の話しをしている時か忘れたけど「もう40代もなかばに差し掛かると・・・」という言葉にびっくり!そ〜か、そうなの?30代後半だよな〜どう見ても。
さて、次はお待たせしましたという感じで「駅」。はあ〜やっぱりええ曲やなあ〜。たまらんなあ〜。僕が彼女の曲を聴き出したのはこの曲がきっかけ、と言っても過言ではないので聴き入ってしまった。
ここで一旦退場。で黒のノースリーブ&ホワイトジーンズ(たぶん)に衣装をかえてここから「不思議なピーチパイ」「September」「J-Boy」と懐かしの曲3連発。もう会場ノリノリ!!「September〜」って会場も歌ったりしてもうアリーナ席なんて総立ち状態。
そしてバンドメンバー退場後、コーラスメンバー3人と達郎/まりや夫妻が残ってアカペラで「リンダ」のショートバージョン。やっぱり山下達郎がいるからにはアカペラは欠かせんよなあ。
でもう終わりかな、と思ったら最後に達郎/まりや夫妻だけが残って、2人のアカペラで「Let it Be Me」という曲。高い男性の声/低い女性の声って上手にはもると綺麗だもんなあ。ちなみに夫婦で招かれた結婚式や披露宴では必ずといっていいくらい歌っているそうだ。そんなんえ〜な〜。
満場拍手のうちにコンサートは終了。は〜いいもん聴かせてもらった。竹内まりやはこのあとアルバムの製作に入るそうだが、それが終わったら単独でコンサートやってほしいな。だんな兼プロデューサー兼バンマスの山下達郎の都合をつけるのはかなり難しいと思うけど。
とりあえず、アルバムを楽しみにしておこう。
(終わり)
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