何たってカルメ〜ン


デデ:古今東西、最高のオペラって何だろう?

シマシマ:「フィガロの結婚」

ガンバ:やっぱ、「アイーダ」よねぇ。

塀の助:あっしは「ボエーム」なんか、涙チョチョギレますニャー。

クロッケ:そりゃ何たって、「ポッペア」ざんしょ?

CoCo:おいらは「ヴォツェック」だあ。

デデ:ったくもう。どいつもこいつもへそ曲がりなんだからぁ。

最高のオペラったら、カルメンに決まっているでしょ。もう、こればっかりは、 どうしようもないのっっっっ。


ってわけで、「カルメン」の有名どころをちょこっと作ってみましたニャー。





前奏曲
「チャンチャラオカシヤ・・・」という、カルメンの運命を暗示する歌詞で有名な前奏曲。オケのメンバーにとっては恐怖の曲。たぶんオーケストラ曲の中でも飛び抜けて技術的にむずかし〜い。後半の「運命の動機」の部分はカットしてあります。

衛兵の交代
幕が上がるとタバコ工場の門前。と言われていますが、実は「葉巻」工場。500人の若い女が葉巻を巻いていることになっています。日本で言えば女工哀史の世界でしょうか。この工場は軍隊が駐屯していて、衛兵が見張っています。棒きれを鉄砲代わりに、近所の子供たちは兵隊さんごっこ。(注:この曲は競馬場の音楽ではござんせん。)

ハバネラ
終業時間になってどっと女工さんたちが工場から出てきます。その中でもとりわけ目を引くのがカルメン。タバコをプカリプカリふかしながら登場。「恋は野の鳥、飼い慣らそうとしても無駄なこと。ちょいとそこのむっつりさん気に入ったよ。恋はジプシーの掟。私が惚れたら覚悟しな。」とまあ威勢のいいこと。衛兵の伍長さんドン・ホセは無関心を装っていますが、気にならないといったら大嘘。歌の終わりに赤い薔薇を投げつけられて、うぶなホセはもうメロメロになってしまいます。
ハバネラっていうのは、もちろんキューバのハバナ風ということですけど、タバコ工場に引っかけたんでしょうか。ベースラインはポピュラーの方でいうラテンリズムです。

アルカラの竜騎兵
竜騎兵っていうのは鉄砲を持った騎兵のことだそうです。これは第二幕の間奏曲。カルメンでは二幕以降なぜか、前奏曲と呼ばずに間奏曲(インテルメッツォ)ということになっています。カルメンに惚れ込んだホセが酒場に向かう途中で歌う鼻歌。

ジプシーの踊り
アルカラの竜騎兵からアタッカでいつの間にか踊りが始まります。実際の舞台ではフラメンコ・ダンサーの見せ場です。

闘牛士の歌
ひときわ盛り上がったところで、酒場にやってきたのは闘牛士のエスカミーリョ。とにかくカッコイイ。嫌味なほどキザったらしい。でもカルメンの中でもとりわけ有名な歌でしょうか。

間奏曲
カルメンで「間奏曲」とだけ言うと、第三幕の前の間奏曲です。ハープと笛の夢見るような牧歌的音楽。実はこの幕では、山中に隠れた密輸組織の様子が描かれるんですが・・・

アラゴネーズ
第四幕への間奏曲。闘牛場のざわめきでしょうか。前の晩カード占いで、死の運命が現れたんですが、闘牛士エスカミーリョに首ったけのカルメンは、矢も楯もたまらず、闘牛場に急ぎます。カルメンを追うストーカー・ホセの手にはキラリと光るものが。カルメンの運命やいかに。



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