公開:2005年11月1日

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写真


解説:暖か色の輝き

(注意)簡易解説として、簡単に書いてあります。

 中央に配した黄色の惑星から、光が放射状に広がる感じに仕上げてみました。写真全体が暖かい色で覆われ、中央から輝きが発せられている美しい感じに。できあがった写真は、撮影前のイメージよりも良くなりました。

 空想的な作品ですから、ぼけを上手に利用しなければなりません。花びらをぼかすことで、放射状の広がりを目立たせました。中央のシベを美しくし仕上げるのにも、ぼけを利用してます。星状の黄色い部分が少しぼけて、柔らかくて美しい感じになっています。古いレンズの開放での柔らかさが、存分に生きました。

 このような写真を撮影する場合、花の選択が非常に大切です。この写真では、シベの部分が目立つように写りますから、そこが美しい花を選ぶ必要がありました。加えて、花びらの模様も大事です。放射状に広がる感じで帯状の線があり、目立つ色の花びらが必要でした。数百個の花の中から、色や形の一番適した花を選んでます。

 撮影に使ったのは、かなり古いマクロレンズです。遠景でのぼけはダメダメですけど、マクロ領域でのぼけは美しいので、マクロレンズとして設計されているのでしょう。単体で1.4倍まで寄れますから、フォーサーズ機に付けると、35mm版換算で 2.8倍相当のマクロになります。これだけ寄れれば中間リングは不要です。しかもF1.9と明るいため、とても重宝しています。手放せないマクロレンズですね。