公開:2004年7月1日

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写真


解説:花びらに包まれた球

 この花(バラの一種ですが、名前は不明)を写そうと思ったのは、 花の真ん中にある球の部分が、美しいと感じたからです。球の周囲にある花びらは、球を包み込んでいるように見えました。そのため、球を包み込んだ感じで、花の中央部分を写そうと考えました。

 包み込んでる感じを出すためには、周囲の風景は邪魔です(この辺の細かい話は省略)。思いっきり接近して、花びらだけしか写らないようにフレーミングします。撮影する方向と距離を決めながら。

 撮影する方向は、2つの点から決めます。球の形が美しくて、周りの花びらが包み込んでいる感じに見える方向で。それを探すために、花を様々な方向から見ます。そして、一番良いと思われる方向(妥協点)を選びます。

 被写体との距離は、周囲の花びらを見て決めます。球を包み込んでいる感じに見えながら、写真全体として美しく感じる距離に。これは、マクロレンズでファインダを覗きながら、距離を変えて探します。今回は、距離の決定に自信がなかったので、距離を変えて何枚も撮りました。その中の1枚が、この写真です。

 この写真というより、この画像ファイルには、写真とは直接関係のない特徴があります。画像を表示させるモニタの色再現範囲が狭いと、花の色の濃い部分で飽和してしまって、悪い画像に見えてしまいます。とくに安い液晶モニタで起こりやすく、低価格のノートパソコンが該当するでしょう。もしモニタを2種類以上持っているなら、両方に表示して、画質を比べてみてください。きたない画像の方が、画質の悪いモニタです。えっ、2つのモニタで色が違うって。それは別の問題です。 そうそう、色が正しく調整されてないから飽和しない場合もありますね。