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gene070710310800/2)遺伝子の転写機能 ......

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●遺伝子の転写機能(transcription)
 遺伝子の生物機能はどこが受け持つか。 これは、exonの働きであり、同時に遺伝子の遺伝的役割 (genetic role of genes)でもある。私は、それ以上に、exonを機能させるための機能に興味をもつ。生物機能つまりexonを機能させるためには、そのコードを正しく転写する必要がある。その部分を前述splicingで見た。このsplicingという働きを使っての転写がexonを補助する最大の機能である。
 transcription factor(転写因子) 基本転写因子(基本転写装置はRNApolymeraseIIと基本転写因子とからなる)と調節因子からなる。その他転写開始にかかわる遺伝子群としてenhancerがある。これは、promotorの遺伝子群が転写開始点近くにあるのに対して、はなれて存在する。転写の調節は、特定のタンパクにより認識されるpromotorあるいはenhancer内の配列により調節されている。単一因子で調節される場合と複数での調節がある。
 例として、人の細胞を高濃度重金属から守るタンパクを合成するMT遺伝子がある。これのプロモ-タはTATAbox GCboxとよばれる恒常的な部分配列を転写天近くにもつ。enhancerとしては、BLEがしられる。その他調節因子として、DNA結合motif(receptor)がある。ステロイドモチ-フ、ジンクフィンガ-モチ-フ、ロイシンジッパなどがある。 ステロイドモチ-フはステロイドと結合して、甲状腺ホルモンや他のレセプタ-の働きを調節する、転写因子のsuperfamily の一員である。
 lagging strand 複製にはフォークがジッパーを開く。 不連続複製フォ-クをlagging strandという。2本鎖DNAの一方の複製様式。できたfragmentを岡崎fragmentと呼ぶ。strandをつくるのは、primase, helicase,primozome,βclampなどの酵素類である。複製を止めるのはTusタンパクなどがある。(一方しかとめない)
 このフォークであるが、実際にはたとえば、二本鎖DNAの合成を考えてみるとDNApolymeraseは構造的に手のひらでつつむようにDNAをつつんでいく。進行方向はDNA一本鎖の3'→5’なので、これを行うものを、leading strandという。ところが、 一本ずつ反対方向になる。だからジッパーのようであり、lagging strandと呼んでいる
 ジッパーを開く制御regulationには、正の調節と負の調節がある。構造遺伝子及び、その発現を調節するシステム全体が一つの共通した制御単位をつくるその動く遺伝子群全体がoperon。正の調節は調節遺伝子がスイッチを入れ、負の調節はスイッチを切る(つまり、普通はスイッチが入って常時転写
リプレッサ-(抑制)がオペロン転写開始部にクサビにはいっている。それがぬけると、オペレ-タが転写開始する。