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gairai16_11/ホワン君働く! ......
gairai16_11@さて、せっかくHowan君が活躍して、血沈棒をたてた、いやこれから立てるのだから(実際は血沈の結果は、看護師さん達がやりました。感謝、感謝)以下のまとめをしてみました。
0)仮説:6月から急に増加した当地でのマイコプラズマについて、迅速テスト陽性者は、血沈も高いのではないかという仮説をたて、2X2分割表を作製。もとデータは、 WebKarte Systemにあるmyco_test.cgiにhtmlデータとして保存してあります)
1)血沈(一時間)の平均を求める。迅速陽性者 s1の総計 749 mm 陰性者総計 s0 614mm なので 、平均 me ->(749+614)/(35+29) -> 21.3mm/h
2) 母集団 迅速陰性者 29人 陽性者 35人の計64人
3)2x2分割表(人)
マイコ迅速 | 陽性 m1 | 陰性 m0 | 計 |
血沈平均以上e1 | 14 | 13 | 27 |
平均以下e0 | 21 | 16 | 37 |
計 | 35 | 29 | 64 |
期待度数% | m1 | m0 | ○ |
e1 | 35x27/64->15 | 29x27/64->12 | ○ |
e0 | 35x37/64->20 | 29x37/64->17 | ○ |
4)マイコ迅速陽性の時血沈値が高い仮定を感度とすると感度は14/35ー>40%
マイコ迅速陰性の時血沈値が低い仮定を特異度とすると13/29ー>45%となり、大雑把には、
○マイコ迅速陽性の時,血沈が高い確率は低く、陰性の時,血沈が低い確率は高くない。
5)結論: 炎症反応としての血沈はマイコであることとは無関係の可能性が高い。
6)結論の応用:そこで、数日経って微熱に移行するが、咳が激しい患者に対して、例えばジスロマック*に変更する場合が多いようなので、その意義を考えると、
迅速テストについて言えば、マイコ抗体は第3ー5病日以降陽性である印象つまり、微熱期に移行し、元気になったが咳がとれない患者に陽性者が多い印象があった。従って、迅速陽性でも炎症反応が低い患者に、迅速陽性になったからという理由で、感受性の高い抗生剤に切替える必要性はなく、むしろ過敏性肺炎として、喘息に準じた処方に切替えることがより重要と感じられた。
(マイコプラズマ迅速テスト:TFB社 ImmunoCard マイコプラズマ抗体キット)