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未来と言っても自分が実働出来る限界の10年後を考える。以下の予想から得られる未来の小児科のもっともProfessionalityは、発育、発達の監視であることに変わりはないようだ。
エントランスはもっと縮小され、各家庭の端末から受信要求がだされ、自動予約システムが管理するから、自宅待合室が徹底しているだろう。お母さんは、モニターに目を凝らす必要はない。ロボットが音声で伝えてくれる。
診察はあまりスタイルが変わらないが、モニターは主に自宅からのロボットからの基本状態の伝送が確認出来る。
電子カルテは、 application program interfaceが整備され、タッチしたり、一冊のファイルや本の様に机上の仮想デスクトップに表示されていて、ファイルや本をくる動作で一堂に同じ患者さんのデータが出されている。ドクターは、ペンでその上をなぞれば、それが、入力され、ファイルされるので、まったく紙カルテの感覚である。先ほどの自宅ロボットからの伝送データもすでに入力され参考にされる。したがって診察時間は1分で充分だ。
採血は耳朶や、手首皮静脈の温熱拡張部から直接いくつかの項目に限り測定出きるようになっている。それらはすべて、無線または、電源線を通じて、サーバに伝送されるので、直接電子カルテから読むことが出来る。
診療行為はそのままホストコンピュータが計算し、点数は科ごとの「まるめ」がほとんどなので、内容窓口はチェックしOKをクリックすれば、領収はそのまま、家庭に伝送され、クレジットから引かれるので、現金の必要もない。薬は院内派の根強い抵抗でまだ手渡しされているが、家庭の付近の院外薬局で受け取ることも出来る。
このように、医療はスタッフが必要な病院とスタッフは最低限で事足りる診療所の分化が明確に進み、患者の利便性だけではなく、スタッフに恵まれない診療所医師にとっても自動診断装置(またはロボット）を助手にして診断確度を上げること、診断、治療計画業務に特化出きるように環境が整って来ている。また、家庭ロボットによる個人データの採取がバイタルを中心に定期的および、急な疾病状態に24時間対応出来るようになってきて、夜間の診療は、家庭ロボット自体か、そのデータを管理する会社のトリアージサービスが受けられるようになるため、急病センターの廃止が検討されている。
診断と治療に関しても各種の遺伝子検査による個人の「体質」に特化したデータが0歳から蓄積され、おしなべて平均的な治療を押し付けられる危険からだいぶ遠のいている。治療も無アレルギー、低副作用の薬剤が選択されて使用される。外科でも各臓器の廃絶時期に合わせてiPS細胞による再生臓器培養の開始時期がかなり正確に計算され実用化されつつあり、生誕すれば、予定死亡までは、事故を除いて生きられるようになってきた。このことは、計画的な個人生涯診療基金や保険金額の算出がかなり正確に計算されることと同義なので、一律の負担は軽減される予想が立った。