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envd02-01511281229/最終弁論までの間に ......

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蛭川エンザイ事件その六
----最終弁論までのあいだに

 秋たけなわ、北海道の今年の秋は雨と低気圧にたたられました。雨が上がってふと日に照る山々をみると、「あれ、きいろになった」、「あれ、あかになった」、「あれ、もう葉がない」と雨上がりのたんびに急いで模様替え。山も大変ですね。
 本日1990年11月4日。あれからまる2年たったわけです。年号が変わりました。住所も変わりました。われらがアウヂ君も90000キロを6年で走り、ボクが歳を取ってオジンまっさかりとなり、はでなカラ−にやや恥じらう気持ちになったため、札幌の人にもらわれていきました。元気でな。
 世界も変動まっさかり、学校で習った世界史さながらに、まるで、週間連載エッセイのように移り変わって行きます。あまり流動的なのでどれがホンとか解からない世界。それが「現代-イマ」なのです。「いま、変化がトレンディ!」な〜んちゃって。ちょっとぼくなりに思い浮かべてみました。

  1.  赤色のソ連が突如アメ色に。連邦という名のアメ−バを動かして北海道をとるか。北海道千島連邦を作るなら4島帰そうか。
  2.  ロ−マ帝国の末裔、赤いル−マニアが血のアニマ−ルに。
  3.  赤のドイツが緑っぽかったドイツといっしょになり、鉄色のドイツに統一。経済という鉄砲でポ−ランド侵攻か。
  4.  ミャンマ−は一体何を。僕のなまえはミャンマ−。
  5.  南アの反アパルトヘイトが今あぶない。白の策略にのるな。黒勝て。
  6.  ブラジルの日系大統領。南アメリカで金のなる木をどうそだてる。それ〜はなんの木麻薬の木ィ。
  7.  イラクのクエ−ト侵入。クエ−トはもともとイラク領。オイルの力は絶大。おせっかいで戦争好きのアメリカ君、皆でオイルを守ろうよ。うまく行かなくてもアメリカオイルもあるでよ。戦争始まればドルも上がるでな。いなかもんめ。そう簡単にいくか。相手は必死なんだよ〜。 

 このように世の中それぞれの自分を中心に変わっていっても、ぼくのまだ裁判は終わらないのです。公判も4回おわり、5回目はス−プラ探しのために12月に延期になりました。といっても、正式には開かれた訳でして、弁護士さんが「延期申請」を申し立てたのです。ヒルカワさんは「しかるべく」と初めて100点満点の答弁をしたと、弁護士さんが感激して報告してくれました。この日T警官ほか1名の傍聴が有ったとか。警察もメンツはあるし、検事は何言うか心配だったのでしょうねェ。おかしなことです。
 ボクはと言えば4回でヒルカワさんの失態がでて、自分なりの主張もできて、勢い込んでいたので、成り行きとはいえ、5回目が先送りになったのは肩透かしをくらったようでした。
ここで、結局つまるところ真実と言えるもの
をまとめてみましょう。
1.K警官の図は間違っている(作図年月日も)
2.他の車は絶対にいた。(位置、速度など関係ない)複数の車がいた。
3.診察中の無理強い電話(証人に対し)と虚言「私は天地神明にかけてあなたが正しいと思いますが、警察官も家族がいることですし...」は絶対に許せない。
4.63年当時の新車のス−プラはそんなにいない。
で、公判の現在の流れは、
  1. 120キロ出していたか否か
  2. 抜いていった車の色や車種それにその車との位置関係
  3. レ−ダの性能
などが両者の記憶において、正確に矛盾ないかを裁判長に判断してもらっている。
これから、現況の被告の判断としては、
  1. 記憶の勝負で、時間が経過しているため、長引けば、結局、捺印し、キップを受け取った被告側に不利である。被告側証人も被告と同居している。
  2. 結論が決まっているのに長引かせても時間的、経済的に損である。
  3. 被告人は弁護士が、被告人を100%信頼し、勝利の可能性もあるからと思うが、先行き不安もある。
 とまあ、こうなりますか。現況としては、「判断」3ので係争中のわけでして、やや先行き不安が生じているし、「事実」の項1〜3にほこさきをを変えて、
1.K警官の素行、過去の過失、性癖を調べでウソをつく人物でないかの調査。
2.レ−ダ係が1人であることの違法性の主張など。
両者が主張に食い違いがあり、いづれも正誤を決めがたい事。レ−ダで複数は取り締まらず単数のみ取り締まる点、複数では200キロでも取り締まれない点、したがって警官が単独犯行説に固執し、(ウソもついて)譲らない点などで、裁判長の情状酌量も含めた判断を仰いだらどうだろうかと話してみましたが、皆さんいかがでしょうか。
 
 話変わって、今年事故は相変らず増え続けています。警察も躍起になっています。北海道では11月1日から特別交通警戒体勢なるものをひき、全国ワ−スト1の交通事故死の抑制に必至です。で、そのタイセ−というのが、事故死の1/3の原因をしめるスピ−ド超過を検挙するというものですが、まえにボクが述べた理由から、それは焼け石に水なのです。抑制の効かない若者に、200キロ以上でる車を与えているのが問題なのですから、若者を抑制するか車を抑制するかが原因対策なのであって、スピ−ドを抑制することが事故死を抑制することではないのです。その証拠に今日から特別交通事故撲滅作戦なるものを開始、スピ−ト取締を全道的に警官総動員で行なった結果、3人の交通事故死がでて、「いや、うまぐいったかィ」「ナ〜ンモ!」だったとか。
 ましてや、事故死のたった33%の原因をやり易いというだけでとりあげて、肝心の66%の原因をほっておくなんてエのは、試験だったら確実に不合格です。統計的に若い人の交通死と、老人子供の交通死が一番多いわけで、自動車側の1/3が女性運転手ということですから、その66%の原因というのは、「こわさしらずで、目の前しか見ない」の一言。そのまた原因は、老人なので周囲がみえない。子供なので怖さを知らない。女性特有の性質と関係、中身がこどもなので歯止めが効かない、とまとめれば原因はほぼ90%。批判もあびそうなのですが、どこか納得いきますでしょう。
 それに、都市と違って一般の交通整備が不十分という10%の道路の問題が加わって100%というところでしょう。まったく、こっちの信号や交差点は人間心理を無視してあります。わたしは声を大にしていいたい!
 たとえば、一車線が本州の1.5倍あり(雪のため)、普段は、車が2列に並んでしまうのです。交差点は角が取ってないので、死角ができて横が見えない。そこを2列に並んでしまった車が、先を競って発進する訳ですから、心理的に抑制の効かないように仕向けているようなもんです。そして何というかと言えば、「ドライバ−のモラルの問題です」でしょう。人の心理現象を取り上げない道徳論や、交通心理上の対策のない交通行政は、それそのものが罪だと思いませんか。
 とブツブツいっているうちに、12月はもうすぐそこ。ことしももうすぐ終わりかァ。なんて柄にもなく溜息漏れる今日このごろです。弁護士さんも最終弁論にむけて緊張しているでしょう。頑張ってくださいヨ。