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envd02-01511281221/第四回公判3 ......

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 コピ−もでき、再びボクちゃんの陳述が再会です。ドジなヒルカワさんを尻目に何となく、ボクの優越感、ナ−ンチャッテ。
「.....エ−、調書添付の手前の自分の地点で、他の3台をバックミラ−で確認しています。その直後夕陽に目を転じているところから、取調べを行なっている手前の小山の頂点で、視野が開けて夕陽が見えたのだと思います。実測図からA点より徳地側はその小山まで走行、追い越し車線とも100ないし120メ−トルある訳で、次の自分の点即ちA点の到達したところで、他の1台ないし3台は、小山とA点の間に存在したと考えられます。何故なら、後日確認したところによりますと、バックミラ−の視認範囲は約100mであり、しかも少なくもス−プラは手前の自分の地点で加速し、近づきつつあったからです。さて、ブレ−キ点がア点でなくA点であったことは、K警官が正直に証言していますが、私は、本警官が、この時、何らかの意識低下状態にあったと予測しています。つまり、K警官は、「ハッ」としたため、確認動作が硬直し、日頃からの修練により、反射的に操作ボタンを押しました。私からはピョコンと飛び上がるように見えたわけです。この時、既に私を発見していたのであれば、同日他の件全てがそうであるように、本警官のように専門的にレ−ダ操作を行なうものは、パタ−ンを形成し、必ずA点で捕えているはずです。たかだか2mしかないA点とア点を意識して、調書に記述した心理的根拠は、ア点ブレ−キと書けなかった職能的不全感を表現しているように思います。
 こうしてA点より山口側で、私の車の特徴をとらえざるを得なかった本警官が、その動作に集中し、他の1ないし3台に気づかなかった可能性があります。A点からは、私は、スピ−ドメ−タを見ながら、80kmにて徐行しています。B点でのTおよびI警官は、このような訳で、他の1ないし3台がC点を通過するまで待たなければならず、このため私が奇妙に感じたくらい、ハタも振らずゆっくり歩いて停車させたと思います。少ない経験からも、同様の取調べを受けた人の話でも、検挙せんとする警官は、自身に満ちハタを振りながら性急に出現するのが通常と思われるからです。
 裁判長、以上はいづれも論拠はあっても証拠はありません。しかしながら、以下の2点をあえて提言し、警察側も私同様、その確証性に乏しい事を指摘して終わりたいと思います。即ち、
1. 63年11月当時広島ナンバ−のス−プラなどと言うものは、数十台も存在しないはずだから、本気で証人を探そうとするならば可能と思われる。
2. いくら、レ−ダという機具が制度が高いと仮定しても、心理的にも肉体的にも限界がある人間が、2秒に66メ−トル以上移動する車両を40mの範囲でマニュアル操作を1日4時間も行なうことは、現在の心理、物理両学問上からも何ら、検挙の際の証拠になりえないと思います。
 どう、なかなか良かったでしょう。この出番のおかげでなんか胸がスッとしました。それにつけてもヒルカワ氏は、はっきり言ってふざけてるとしか言いようがないと思いませんか。裁判長に証拠書類を間引いて渡していたなんて。(忘れていたのかも知れないけれど。それだったらほんとの間抜け!ドジ!)
弁護士さんが後で怒っていってましたが、ああいったことは首チョン!につながること何だそうです。
「では、終わります。起立!」
 ホっとして持ち物をいじるボクたちの後ろで、傍聴席のおまわりさん達がゾロゾロと帰っていきます。その時に聞こえた「チェ!」と言う舌打ちの声は、一体誰に向けられたのでしょうか。
 さてさて、こうして証人喚問も被告人陳述も終わったわけですが、この後に及んでボクちゃんにもすこし心配事が出来てしまいました。
 それは、「あづきいろのス−プラ」のことなんです。ボクの車屋の友人も手伝ってくれて、例のス−プラを探そうと、T社に聞いてくれることになったほど進展はしたのです。そう、カリアゲくんたちさえ証言してくれれば、すべてうまくジエンドとなるわけですから。ボクは最初の印象というか記憶でス−プラだと信じていましたが、よく考えてみれば、うしろについているハネの感じを記憶してなくて、もっとツルンとしていた記憶もあるのです。それでもって、ユミちゃんは、普通のセダンだと主張しているわけですから、もちろん、確かにカロ−ラらしい白の乗用車もス−プラのやや後方にいたわけですから、それを見たのかも知れませんが、なんでも完ぺきを期するボクちゃんとしては、心配になってきたわけです。
白というのは、ノイズのいろで、網膜に一瞬移るものはすべて白に見えるわけですから120kmで追い越していった瞬間にボクがブレ−キをかけ、つんのめって頭を打ったのに加えて、ボクのアウヂくんが60kmだったとしたら、その差60km毎時の物体が、わずか2mー4m脇を抜けるのですから、白というのは合理的なのです。それにたいして、形というのは、網膜の残像現象があり、2,3秒は網膜に残りうるので、より確かなわけです。男か女かは、暗がりでも光が薄く当たればワカルのはそんなわけです。
 ということは、万が一の自分の間違いという可能性を考えておかなくてはならなくなったわけです。くるまのことで間違いなんか認めたくないボクではありましたが、やはり慎重にならざるを得ません。
ただ、車が抜いていったこと、つまり、他の車がいたことは事実なのですから、彼らが「他にくるまはいなかった」と口裏を合わせたことが裏目に出てボクの自信は揺らがないのです。こんどは、自分が発言することになり、メモが取れなかったのです。だから、なにを聞かれ、なにを答えたかはっきりしません。そのくらい人間の記憶なんて当てにならないものです。そんな事くらい分かっていて、犯罪の証拠を決定する一番大切なレ−ダ操作の係りが、たった一人であるということ自体が、警察のいい加減さをはっきり証明していると言っても過言ではないと思うのです。「紙を見せて判コ押させりゃこっちのもんサ」っていう訳でしょうね。わるいヤツラ!