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bosa02-0708212321/火山Q&A ......

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bosa02-0708212321@
火山Q&A

火山と普通の山の違いは?
 主に,ケイ素と酸素からできおり高温でドロドロの液体のことを「マグマ」といいます.マグマはもともとは地下の「マントル」と呼ばれる酸素,ケイ素,マグネシウムに富む物質が溶けてできたものです.火山とは地下にあったマグマが「火口」から噴出し,それが火口のまわりにたまってできた地形的な盛り上がりのことです.マグマは図のように3つの形があるようです。
普通の山は,すでにあった地層が断層やしゅう曲運動によって盛り上がったもので,火山とはできかたがずいぶんと異なります.

火山分布の特徴は?
 マグマは,地下のどこにでもあるわけではなく,地球の表面をおおっているプレートが生産される場所(中央海嶺)やそれが沈み込む場所(海溝)の近くのマントルが溶けてできます.
また,ハワイのような「ホットスポット」という高温のマントルが地下から湧き上がっている場所でもマグマが生産されます.日本列島の下には海洋プレートが沈み込んでいますから,地下でマグマが生産されています.
このため日本では火山活動が盛んなわけです.

噴火は、なぜおきるの?
 マグマはいったん地下数キロメーターの深さに蓄えられます.このマグマの容れ物のことを「マグマ溜まり」といいます.何らかの拍子に容れ物よりも中身のマグマの体積が大きくなると,容れ物(溜まりの天井の岩石)が壊れ,泡立って軽くなったマグマが上へ移動して噴火が起こります.
マグマの体積が容れ物より大きくなる原因としては,
1)マグマから結晶ができると同時に,マグマ中に溶け込んでいた水がガス化して(泡立って)全体が膨張すること,
2)別のマグマが下から無理やり容れ物に注入してくること,
3)ガス混じりのマグマが地震によって揺さぶられてマグマが膨張すること,
4)容れ物自身が外から無理やり押しつぶされようとすること,などが考えられています.

過去最大の火山はどんな感じで,どのくらいの被害が出たの?
 これまでの火山災害で最も大きいものは,インドネシアのタンボラ火山で起こった1815年の噴火です.このときには合計で約92,000名もの人が亡くなりました.犠牲者の多くは餓死でした.餓死を除くと,火砕流や泥流,津波などの「火山灰や水などが速い速度で襲ってくる」ことよって大きな被害が起こります.
日本では約200年前に,長崎県雲仙普賢岳のふもとにある眉山(まゆやま)が普賢岳の噴火直後に大崩壊を起こしました.このときに大津波が発生して,有明海のまわりに住んでいた約15,000人が犠牲になりました.これは世界の火山災害中で5番目の大きさです.