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ロータリーコマンダーの防水加工 - Waterproofing of Rotary Commander - | ||||||||||||
R1100RTに搭載する純正のカーステレオは、ハンドルに付けるリモコンや、縦に見ても見やすいパネルなど、バイク用に設計されているだけあって便利です。ただ、リモコンの機能不足(SEEKと音量のみ)と受信感度の悪い点は何とか改良してもらいたいものです。また、その価格が非常に高いこともあって、敢えて純正を選ばずに市販の車載用カーステレオを付ける方も多いようです。 ![]() このリモコンは多くの機能を持ちながら大変コンパクトにまとめられており、操作性も実に良く考えられています。バイクに装着しても、このリモコンだけで殆どの操作ができますので、カーステレオ本体に触れる必要がありません。ただ、残念ながら防水仕様ではありませんので、雨天の時は取り外すか、ビニールカバーなど何らかの対策が必要です。 今回は、このロータリーコマンダーの防水対策を考えてみました。 ![]() ![]() ![]() この分解の結果、上部の操作部はプラスチックのパーツなので、防水対策は基板部だけで良い事が判ります。 ![]() ![]() さて、中央のスイッチの防水処理には液体ゴムを使いました。この液体ゴムは、最初は割にサラっとした液体ですが、乾くと透明なゴムになるというもので、滑り止めや金属のサビ防止、電気の絶縁などに使えます。これを写真のようにスイッチのボタンの周りに付け、裏返して、乾くのを待ちます。ボタン上部には塗らないほうが良いでしょう。裏返しにするのは、スイッチ内部に液体ゴムが入り込むのを防ぐためです。また、ボタンのストロークは大変短いので、ゴムが固まっても動作の障害にはなりません。 ![]() ![]() ![]() 以上で作業は終わりです。完全に乾いたら元どおりに組み立てて、スイッチの動作を確認してください。シール材によりゴムシートと操作部の機構との間隔が若干変わりますので、操作感が少し変化するかも知れませんが、機能には影響ありません。あまり厚塗りしたり、シール材が余計なところに付着してうまく動作しなくなった場合は、シール材を剥がしてやり直してください。シール材は接着剤と違って比較的、簡単に剥がせます。 防水加工に2種類のシール材を使う理由として、各々の特徴を述べておきます。
材料メモ
参考データ![]() 今、Aのスイッチを押したとすると、カーステレオ本体から見た時の回路の抵抗はゼロ、Bを押すと回路の抵抗は10kΩ、Cを押すと同じく30kΩ(10kΩ+20kΩ)になります。これで、2本の信号線で3つのスイッチの情報が送れます。このように、カーステレオ本体は、繋がった抵抗の値によって、どのボタンが押されたかを認識します。 動作確認にテスターをお使いの方や、ロータリーコマンダーの応用をお考えの方のために、内部の回路図を用意しました。ご興味のあるかたはこちらの回路図/schematic diagramをご覧ください。 |
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