「今こそコシナを語ろう」

コシナと出会ったのは23年前、私が16歳のことである。 なにげなく見たカメラ雑誌に「フルスペックのマニュアル一眼 が28,50,135mmのレンズが付いて39800円という驚くべき 広告を発見したのがきっかけである。 レンズが交換出来てこそ一眼レフと信じていた私は、値段が 貯金取り崩しでなんとかなることもあいまって、即購入した。 本格的な写真ライフが始まったのは大学写真部に籍を置いてから であった。 舞台撮影にのめりこんだ私は、アクタ−達の顕示欲にに乗っかり 撮影機会には次々と恵まれた。 しかしである、大学生といえば通常金はない。 ネオパンとトライ-Xの価格差が問題であったり、印画紙が 共同購入であったり・・ こんな中、基本システムがニコンやキャノンだったらどうだろう、 39800円ではボデ−も買えない。 運が良くてもボデ−+標準である。 これでは「機会」あっても「機械」がなく「機会」を失うばかりである。 その「機械」を得る為にバイトにいそしみ「機会」は減るばかり・・ ブランドがいくらあっても「インフラ」がなければ「機会」は失うばかり なのである。 コシナは救ってくれた。廉価で基本システムがそろっているおかげで 私は最大限の時間を撮影、創作に廻すことが出来た。 そして肝腎なのはその写りがなんの遜色もなく安心して使えたことである。 コシナにこのような撮影本位の開発意図があったかどうかは知らない。 でもいまでもこの感謝の気持ちは一日も忘れたことはない。 そして20年後、コシナはフォクトレンダ−シリ−ズと共に表舞台に 登場した。しかも圧倒的な高性能で・・ だか、私には23年前の匂いが感じられてならないのである。 今こそ見よう、そして知ろう、この撮影本位のカメラメ−カ−の心を。 コシナに目を向けた人は今までは少数派であったかもしれない。 しかし5大メ−カ−以外にも素晴らしいカメラが存在すると知ってしまった 私達は写真生活の勝利者である。 このDVDは我々の写真生活をきっと花園へ案内してくれるに違いない。