歌枕紀行 玉津島

―たまつしま―

玉津島神社
玉津島神社

 和歌山市の和歌の浦にある島。現在は妹背山と呼ばれている。三断(さんだん)橋で陸地と結ばれている。近くの玉津島神社には稚日女尊(わかひるめのみこと)・神功皇后・玉津島姫を祀る。玉津島姫は衣通郎姫と同一視されて和歌の神とされ、歌人たちに崇拝された。

やすみしし 我ご大王の (と)つ宮と 仕へまつれる 雑賀野(さひかの)ゆ そがひに見ゆる 沖つ島 清き渚に 風吹けば 白波騒き 潮(ひ)れば 玉藻刈りつつ 神代より しかぞ(たふと)き 玉津島山(赤人)



玉津島
和歌の浦と玉津島

玉津島絶えぬながれをくむ袖に昔をかけよ和歌の浦浪(良経)

年ふれど老いもせずして和歌の浦にいく代になりぬ玉津島姫(津守国基)


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©水垣 久 最終更新日:平成11-04-07
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