下野国那須郡の人。上丁(かみつよほろ)。天平勝宝七歳(755)二月、防人として筑紫に派遣される。
ふたほがみ悪しけ人なりあたゆまひ我がする時に防人に差す(万20-4382)
【通釈】「ふたほがみ」(語義未詳)は悪い人である。私が「あた病」(語義未詳)に苦しんでいる時に、防人に指名する。
【語釈】◇ふたほがみ 不詳。ホガミは小腹のことという(色葉字類抄)。「ふたほがみ悪しけ人」で腹黒い人の意か。◇あたゆまひ 「あた」は不明。「ゆまひ」は「やまひ」の転訛。急な腹痛の意かという。
更新日:平成15年03月21日
最終更新日:平成15年03月21日
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