石川寒巖画「歌仙」(大伴家持像) 水垣所蔵
石川寒巖(1890-1936)は栃木県黒羽町出身の南画家。禅や老荘思想に傾倒。小室翠雲に師事し、小杉放庵らと共に南画界に新風を吹き込んだ。
題は「歌仙」とあるばかりだが、佐竹本三十六歌仙絵からすると大伴家持像と見て間違いない。同歌仙絵を踏まえながら、飄々とした趣があり、まさに「仙」の風格を漂わせる歌人像である。[もどる]