2 次頁へゆくまへがきへ戻る       *                            一月七日に二十一頭の青毛の馬を観覧して邪気を払ふ *注 新年の宮廷行事である 白馬節会 のために作つた歌                 ないのであると言ふ         *訳 鴨の羽の色をした青馬を今日目にした人は 寿命が尽き                                         宿禰家持 預て此歌を作れり 以下略        右一首は 七日の侍宴の為に 右中弁大伴                       けふ見るひとは限りなしといふ 二十|四四九四                     水鳥の鴨の羽色の青馬を            *                                 微妙な音をたてること     の繭玉や硝子玉を飾つた箒 ゆらくは飾り玉がぶつかりあつて *注 題詞の二年は天平宝字二年 玉箒は玉の緒の象徴として しました途端 ゆらゆらと音をたてる玉の緒です   *訳 初春の初子の日である今日 頂戴したこの玉箒を手に致                                           手にとるからに揺らく玉の緒 二十|四四九三                     初春の初子のけふの玉箒                         賜ひて肆 宴きこしめしき 題詞以下略      裏の東の屋の垣 下に侍はしめ 即ち玉 箒を   二年春正月三日 侍従堅子王臣等を召して 内