歌の棚

むかしよんだ歌です。

行方なき恋

わがこひはゆくへもしらずはてもなしあふを限と思許ぞ(躬恒)


ことに出でて言ふは哀しき言はずゐることも哀しき 行方なき恋

逢ひめし君と歩いてゆく夏は心の水に涼しかりけり

あひ抱きて別るべきかも胸こがし君と歩けり木枯しの

夜の街を一条はしり塔の影に君と隠れり 行方なき




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