笠女郎
かさのいらつめ
- 生没年 未詳
- 系譜など 未詳。笠氏は吉備地方の豪族で、笠国(岡山県笠岡市及びその周辺地域かという)の国造を務めた。初め臣姓、684(天武13)年、朝臣賜姓。8世紀を中心に中央の中下級官人として活躍が見られる。木曽路を開通させ元正朝に従四位上右大弁に到った笠麻呂(沙弥満誓)、聖武朝前期の歌人笠金村などが著名。
- 略伝 万葉集に大伴家持に贈った計29首の歌がある(03/0395〜0397、04/0587〜0610、08/1451・1616)。家持が和した歌は2首(04/0611・0612)。これらは、万葉集の排列から、天平年間の初め頃の作とされているが、異論もある。奈良朝後期の代表的歌人の一人。
関連サイト:笠女郎の歌(やまとうた)
笠女郎(和歌雑記)
表紙へ