平群氏女郎
へぐりうじのいらつめ
- 生没年 未詳
- 系譜など 未詳。平群氏は大和国平群郡平群郷(奈良県生駒郡平群町)付近を本拠地とした豪族で、武内宿禰の後裔氏族と伝わる。姓は初め臣、684(天武13)年以後朝臣。応神朝から軍事氏族としての活躍が見え、雄略朝には平群真鳥・鮪父子が国政を専断するにまで至るが、大伴金村らによって誅戮され、以後は次第に衰えた。奈良朝で活躍した同氏出身の官人としては、遣唐使判官・摂津大夫などを歴任した平群広成などがいる。
- 略伝 万葉巻17に「越中守大伴宿禰家持に贈る歌」12首がある(17/3931〜3942)。左注に「時々に使に寄せて来贈(おこ)せり。一度に送れるにはあらず」とあり、家持の越中守任官(746年)後、何度かに分けて贈られた歌を集成したものらしい。家持の傍妻か恋人。
関連サイト:「家持歌日記を読む」第1部11(大伴家持の世界)
平群氏女郎の歌(やまとうた)
系図へ