粟田女娘子
あわためのおとめ
- 生没年 未詳
- 系譜など 未詳。粟田(山背国愛宕郡粟田郷など)出身の遊行女婦か。粟田が氏(うじ)名だとすれば、粟田忌寸・粟田直などの出であろう(粟田朝臣の出身であれば娘子でなく女郎の呼称が適当)。粟田朝臣は和珥氏の同族氏族で孝昭天皇の皇子天押帯日子を始祖とする(古事記)が、忌寸や直姓の粟田氏はこれとは別系で、渡来系氏族かという。
- 略伝 天平年間、大伴家持に歌2首を贈る(04/0707・0708)。片思いを告げ、再度の逢引を願う内容だが、いずれも戯歌めかしている。
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