日医標準レセコンORCAへの道

更新年月日 2008/04/01 (2003年1月記載開始、2005年6月4日アップ開始)

ORCA日記第1部
ORCA日記第2部

ORCA(日医標準レセプトソフト)導入しました(2003/12)

1年間ORCAの自力導入予定で苦労してきましたが、平成16年3月(現在の富士通レセコン保守期限切れ)までに間に合わない恐れがあり、YBMという サポート業者に全面依頼しました(H15年12月)。
左側の17インチTFT画面でLinux(Debian)にNetScapeとORCAが立ち上がっている画面が分かります。4月からORCAに全面切り替え。2台同時入力が可能。
4月23日にORCA ver2.3.0 に上がりました。簡単な新薬マスター追加などはボタンクリックだけで可能です。4月からの本運用 で何の問題もなく4,5,6月分レセプト提出しました。(H16年7月)

(初めに)
ORCA導入を決心したときから、このページを準備し、今後ORCA導入を決心された先生方への参考になるような立派のものをと思っていましたが、1年で挫折、ベンダー任せとなってしまいました。あまり役に立つことは書けそうにありませんが健忘禄としてこの頁を載せることとしました(2005/6/4)。
ORCAのライバルはダイナミクスだけ(?):ORCAは日医総研が作っているのでソフト開発費は無料。しかし業者が入るので金額としては150万円位でメーカーレセコンも値下げして特に安くはない(価格的に差が減少)。しかし将来性、他ソフトとの連携、買い替え時のデーター移転などを考えると自由度が大きい。同じくブラックボックスがなく価格も安くしかも電子カルテでレセプトも出来るダイナミクスはORCA最大のライバルと思います。ある程度自分でパソコンが扱える人、扱う強い意志のある人ならダイナミクスが選択肢です。ダイナミクスは業者まかせということが出来ないのが欠点です。


ORCA日記第1部(2002/12〜2003/12)

2002/12/26    Debian GNU/Linux 3.0r1 CD届く

2003/1          F氏が旧本人自作PCにLinux Debian をインスツール、問題なくできるがLANの設定がうまく出来ず
                    Linuxで最も問題はLAN(LANボードの認識)のようである。マザーボード組込LANは問題なしとの事。

2003/1/30    N先生からデルのサーバーPCを7万円で購入、SCASII対応で21万円、スペックが分からない、P3の1.4GBだがデュアルCPUなのかも。資料が余り付いていない?まずはTFTを買わねば。一緒にATOKXを付けてくれた。これは良い(多分)。

2003/2/19    F氏が来て、まずGateWayパソコンにLinuxWorld誌付録DVD-ROMよりDebian(Woody)をインスツール。これは出来たが、その先の設定でTFTディスプレイが認識できない。CRTだと問題ないらしいが、TFTでしかもデジタル対応の為かうまく行かない。
続いてDELLサーバーPCについて、WoodyではHDDを認識しないのでpotatoで何とかWindowSystemまで立ち上げたけれど、マウスが動かない。あとはインターネット接続でWoodyへアップする、WindowSystemもアップグレイドする必要がある。これもなかなか困難。

2003/3/27  日医総研ORCAのホームページに載っていた「クイックインスツールCD」を使って、ORCA用に作製してもらった自作パソコンにインスツール。いとも簡単にORCAの画面まで見る事が出来ました。本当に今までの苦労は何だったのか!?
といっても、ダウンロードしたファイルからLinuxで読めるCD作製まで3枚程作製失敗しました。

2003/6/2    F氏が八木氏HPを参考にATOK Xを自作機に無事インスツール。

2003/6/6    患者データーのコンバートにはDebian(Linux)でFAT formatしたFDにUNIXのEUCコード変換したデーターを落として初めて認識される。
自作機に 医療機関初期コードなどを入力していたら、またATOKXが立ち上がらなくなり、いじっていたら今度はGNOUSまで立ち上がらなくなった。こんな事が時々起こるようではとてもレセコンには使えない。ダイナミクスの方がよいのか!??

2003/6/9    自作機はクイックインスツールCDでのインスツールで無事ORCAまで動くようになる(1時間かからず?)。こんどはATOKXと相性が悪いKDEを削除してGNOMEのみ入れてATOKXをを入れたところ問題なく無事入る。ただしまだWebソフトがMozillaの英語版なのでNetScapeの日本語版を入れる予定。
 デルPCには20GBのSCSI HDDを7GBで3つに分割、C:にWindows2000を入れて、残りにDebian DNU/Linux3.01r CDでDebianを入れて成功していたがその後動かなくなった。

2003/6/27 ノートパソコン(NEC LaVieNX LW3/34A , CPU Pentium(MMX)233MHz ,HDD3.2GB , Memory 64MB+64MB , Video RAM 4MB , 14.1 TFT)のメモリーを64×2=128MBに増やしたので再度クイックインスツールCDでの再インスツールしてみたが、やはりORCAは立ち上がらない。64MBの時はORCAサポートセンターはメモリー不足、264MBでは動作確認してるとのこと。
自作機は日本語(ATOKX)もOK、プリンタも一応動いている、あと少し(少し印字がおかしい時が出る)。

2003/12 その後、F氏も忙しくなりこのままでは来年4月の保険改定に間に合わないと考え、最初からORCAベンダーであり、久留米市内に本社を置くYBMに依頼。ORCA導入しました。YBMが自作機2台を持ち帰り、日医総研の通りにDebianからインスツール、セッティングをして持参。平成16(2004)年3月いっぱいまでは富士通レセコンで請求、ORCAも平行入力としました。

ORCA日記第2部(2008/3〜 )

2008/3/23 平成20年度保険改定(4月)に備えてDebianも(potato)、woody、sargeを経て etch版のORCA Version 4.2.0 へ本日アップして貰いました。

サーバーパソコンは5年前の機械だったのでこの際新品に交換して貰いました。YBM性のマシンのスペックは CPU:Core2duo 2.4GHz、HDD:SerialATA 160GBx2機、メモリ:2GB、CDドライブ無し、しかしFDDはあり(レセ電用)です。HDDは前面で着脱可能となっています。マシンも良くなりましたが、etchになってスピードも安定性もかなり上がったそうです。もしもOSをWindowsへ改造するときもこのスペックならVistaが楽々動くでしょう。