症例報告 その3
(自作パソコン製作)

平成15年2月9日(日)と11日(火、建国記念の日)についに自作パソコン製作を行いました。
その症例報告です。(平成15年3月1日記載)(平成15年8月17日追加))

 ( 目次 )
1.はじめに
2.経過
3.トラブル1:HDDの分割
4.トラブル2:CDRWの接続
5.費用
6.考察
7.写真

自作機その2(平成15年8月)の追加記事
1.はじめに
2.費用
3.考察・感想
 

はじめに
 日医標準レセプトコンピュータ(ORCA)の試作機の作業中、試作器のHDDをformatするのに自宅のパソコンを利用したが手違いで自宅パソコンまでformatしてしまった。そこでこのパソコンにもDebianを入れてみたところうまく行きそうで あったが、今度はWindowsXPに戻せなくなった。かみさんからは早くどうにかしろと言われるし、不調パソコンはLinux・ORCA用に転用することにしてWindowsXP用の安上がりで高性能パソコンを作ろうと自作に踏み切った。

経過
 マニュアル通りにすれば良いはずだが、アプライドマニュアルも一般的なことを書いてあるので個々で多少違う。 アプライドの「DOS/Vパソコン組立てマミュアル」とマザーボードのマニュアル、そしてパソコン雑誌の自作記事を見ながら行った。

  マザーボード、CPU、CD-ROMやHDDなど取り付けは簡単。基本的にネジは2種類しかないしIDEケーブルも問題なし 、ドライバーさえあればネジやコードなど何も別途購入の必要なし。別の本にも書いてあったがコード・端子の接続で一番難しいのがケースとマザーボードのスイッチやリードランプの接続。ピンセットが必要な位の小さなソケットを、ケースとマザーボードで少し違う文字を推測し当てはめながら接続、USB用のピン とソケットの接続はもっとわかりにくかった(理解してないから)。USB(2.0)端子は6個とマザーボードには記載してあった。ケースにはマザーボード直結(ケース後方の端子群 となる部分)に2個、前面ケースに2個、ここからのケーブルをマザーボードのUSB2とUSB3と書いたピン群のUSB3に接続、USB2かUSB3かどちらに繋ぐか迷った(その後マザーボード添付コードがもう1つのUSB2から6個あるPCIバスのどこかに取り付けられることを発見 )。

トラブル1
80GBHDDをアプライド自作マニュアル通りに半分ずつに分割,、最初の40GBをformatしてWinXPをインスツール。 残りの40GBはWindowsXP上からformat作業を行った。 ところがHDD2を認識できない。アプライドに電話して勧められる通りWinXPインスツールCDからformatしたところ、DVD-ROMがD:になり分割HDDはE:になってしまい、 しかも(やり方のミスから)分割HDD(E:)にも失敗したWinXPがインスツールされてしまい、立ち上げの度に 「Enterを押して下さい、自動的に1のWindowsXPを立ち上げます(30秒のカウントダウン)」。これは2/14夜の本屋での立ち読みで情報を仕入れやっと解消。
学んだこと:起動方法の選択はマイコンピューターを右クリック、プロパティー、詳細設定、起動と回復で設定出来る。
HDD、CDのドライブ名の変更はマイコンピューターを右クリック、管理、ディスクの管理からformatやディスク名前の変更(ドライブ、パスの変更)が出来る。大切なのはこのドライブ名の変更はいろんなソフトを入れる前に行うことであった(反省<(_ _)>)。

トラブル2
以前のパソコンから流用したメルコ(PLEXTOR)製のCD-R/RWが認識されない。アプライドマニュアルに沿ってIDE1(プライマリー)にHDD1(マスター)、IDE2(セカンダリー)にDVD-ROM(マスター)とCD-RW(スレーブ)を接続していたが、メルコ付属のライティングソフトの説明Readmeファイルを読んで、接続方法を変更。すると確かにちゃんと認識されたが今度はCDやメディアプレイヤーの音声がおかしくなった。結局元に(正規接続方法)に戻し、ライティングソフトをWinCDRからB'sGOLDに替えたらうまく行った。音声も自然回復!?。
学んだこと:CDなど光ディスクドライブをATA100ケーブルで接続すればATA33ケーブル時代と違ってオーディオケーブルは接続不要である。

費用   費用総額 \137,280+消費税\6,864=\144,144

品名 型番 メーカー 購入先 金額
PCケース ミニタワー型 300W TK8200GY Justy アプライド 8,980
マザーボード P4用i845チップ 32_AX4B533Plus A-Open アプライド 12,800
グラフィックボード  32_AEOLUS MX440 8xD64NDDR A-Open アプライド 12,800
フロッピーディスク 2Way ミツミ アプライド 1,780
DVD-ROM DVD16x CD AL-LTD166S アプライド アプライド 6,980
メモリー PC266 CL2 520MB  バルク アプライド 9,980
キーボード K296 バルク アプライド 980
HDD IC35L090AVV207-B 80GB 7200rpm IBM アプライド 13,800
CPU Pentium4 2.4BGHz インテル ヨドバシカメラ 23,000
OSソフト WindowsXP-Home OEM版 MicroSoft ヨドバシカメラ 13,500
ケースファン 109R0812L417 1850rpm,20db,4万時間 山洋電機 アプライド 2,880
液晶TFT 15 TFT FTD-X15AH3 BUFFALO TwoTop 29,800

 パーツはほとんどアプライドで買いました。博多のヨドバシTwoTopDOS/Vパラダイスが少し安かったり魅力的ではあったのですが、アプライドの自作マニュアル本が欲しかったのでアプライドで買いました。ところがCPUがちょうど売り切れていたのでこれはあとで博多へ買いに行きました。ヨドバシでPentium4 2.6GHzがマザーボードとセットなら当日のみ\5,000引きの\23,000だったけど仕方がなかった。それでもアプライドより安く、しかも10point付いた。久留米ヤマダ電機は自作機に関しては品も少ないし高い。
 コストとしてはCPUをceleron 2GHzなら1万円前後、逆にPentium4 3GHzなら7万円少しとなる。あとはOSをWindows2000Proなどでも良ければ認証の必要がないのでこっそりコピーを使って\13,500浮く。

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考察・感想     
 組立よりもOS(WindowsXP)やドライバーのインスツールの方が大変かな?ドライバーがちゃんと入っているのかどうかが分からない。例えば6個もあるUSB2.0に全部ドライバーが入っているのか等々。その点メーカー製のパソコンなら安心。
私の場合パソコンは初めて買うのではないからいろいろソフトが付いている必要はない。性能コストから見てどうしても直販メーカーになる。好みはエプソン、デルの順といったところ。これらと自作機を比べると自作機の方が自由度が大きい、電源などに余裕がある、パソコンに詳しくなる?。メーカー製の方が多分少し安くつく、安心感がある、いらない苦労をする必要がない。
それでも自作機には魅力があります。苦労もまた楽しです。(2003/3/2記)

写真

購入したパーツです。
やや小型のタワー型(MicroATX)にしました。
CD-RWは既存の物を流用・
左はマザーボード
右のDOS/Vパソコン組立マニュアルの
上に載っているのがCPUとCPUクーラー
内部はIDE接続ケーブルはごちゃごちゃだが
内部空間にはまだまだ余裕有り。

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自作パソコン製作その2

はじめに
 お盆も近まった8月に、日医標準レセコンORCAクライアント用のデルのコンピューターが一部壊れてしまいました。修理には6万円以上かかるし、それなら自作の方が良いのではないかと考え、またパソコン勉強会会員の夏休み特別企画として、パソコン自作検討会をやりたかったのですが作製希望者がなかったので、急遽私のORCA用のパソコンを自作することになりました。
 ところがすでに自作用のマザーボードはFSB800へと移行しており、パソコン好きの者としてはどうせ作るならいいものをとなってしまうのは自然の成り行き、2月に作った自宅用をORCAへ転用、今回自作機は自宅用にすることにして、自作を決心しました。

費用   費用総額 \126,040+消費税\6,302=\132,342

品名 規格・型番 メーカー 見積金額 決定金額
CPU P4 2.4C BOX インテル アプライド 23,400  
CPU P4 2.4C BOX インテル Two-Top 20,880 20,880
CPU P4 2.4C BOX インテル ヨドバシ 24,780+10P  
CPU P4 2.6C BOX インテル ヨドバシ 30,200+10P  
CPU P4 2.6C BOX インテル アプライド 27,799  
マザーボード i865、AX4SPENJ A-Open アプライド 15,800 15,800
マザーボード i865、AX4SPE-Max A-Open ヨドバシ 19,980+10P  
グラフィックボード MX440 8X DV64 A-Open アプライド 7,980 7,980
グラフィックボード FX-5200 TD64 MSI ヨドバシ 13,380+10P  
グラフィックボード GD534-128ARLP エルザ ヨドバシ 12,800+10P  
HDD 7200rpm,120GB,Cache2MB Maxtor アプライド 12,800  
HDD 〃,120GB,C8MB,ST-3120026A シーゲイト DOS/V博多 11800 11,800
HDD 〃,120GB,C8MB,ST-3120026A シーゲイト ヨドバシ 13,780+10P  
光ドライブ DVD+-RW/CD-R/RW I-O DATA アプライド 26,799  
光ドライブ DVD+-RW/CD-R/RW,DVM-4244FB メルコ ヨドバシ 23,800+18P  
光ドライブ DVD+-RW/CD-R/RW,DVM-4244FB メルコ ヤマダ 23,800+10P 23,800
光ドライブ DVD+CD-R/RWコンボ BTC アプライド 8,980  
光ドライブ CD-ROM,MS8152M バルク アプライド 2,980 2,980
光ドライブ DVD-ROM,16xDVD A-Open アプライド 5,980  
メモリー PC3200 DDR400 512x2枚 バルク アプライド 17,598  
メモリー PC3200 DDR400 512x2枚 Apacer DOS/V博多 24960 24,960
フロッピーディスク 2Way,D353(W) ミツミ アプライド 1,680 1,680
フロッピーディスク 2Way,D353(W) ミツミ ヨドバシ 1,500+10P  
マウス 光学式、3ボタン,Optical Technology Blue MicroSoft ヨドバシ 3,800+10P  
マウス 光学式、3ボタン,M-N2P2RLG ELECOM ヤマダ 2,480+10P 2,480
PCケース 電源400W、静音,OWL-103SLT 400 オウルテック ヨドバシ 19,800+10P  
PCケース 電源4000W以上、静音,H600A 400W A-Open アプライド 12,800 12,800
キーボード PS/2日本語112,JLB-112BF Justy アプライド 880 880

考察・感想

パーツはアプライドでチェック、ヨドバシへはFAXを送って見積を取り、その資料を持参して博多へ用事があった日に早めに出かけ他店もチェックしました。
CPUは2.4Cと2.6Cで約\5,000の差(参考までにEPSON Directでは2.4C \25,000,2.6C \30,000,2.8C \40,000,3G \60,000 3.2G \90,000 でDell Computerでは2.4Cを基本に2.6C +1万,2.8C +2.5万,3G +5.5万 3.2G +8.5万円でした)。それなりの性能差はあるでしょうが、上を、見ればきりがない、Two-Topは2.4Cだけほかに比べ格安だったのでこれに決めました。
マザーボードはi865チップ搭載(Pentiumu4用、FSB800、デュアルチャネルメモリモ−ド対応、USB2.0 8個)。グラフィックオンボードもありますが、8MBしかないそうなので、WindowsXP Pulus!が使いたいのでグラフィックメモリーは16MB以上は欲しい、
そこでグラフィックボードは別としました。自作1号機のAEOLUS MX440 8xD64NDDRと交換のつもりで安いものを探しましたが、結局買ったのは安くても前回使ったグラボとほぼ同等品でした。
HDD
はDOS/V博多でアプライドより良い品(Cache8MB)が安く買えました。でも、もう\1000少し奮発してシリアルATA対応にするべきだったなと後悔してます。
光ドライブ
は2台搭載にしました。今後はDVD書き込みの必要性が増えてくると思いますし、2台あるとアップグレイド版ソフトのインスツールで便利だし、CDを入れたままでないと動作しないソフトも多いので2台搭載としました。CD-ROMはバルク品で安いし、しかも52倍速でした。
メモリー
は定員の勧めでバルクながらいいものにしました。(参考までにメモリーはEPSONは512MB \18,000,1G \36,000でDellは256MBを基本に 512MB +1.2万,1G +3.6万でした。) 
最後にPCケース、前回のマイクロタワーケースは夜中とかには少しファンの音が耳障りだったので、今回は静音ケースを狙いました。2万円近く出せば結構あるのですがやや気に入ったのは高くてブラックのみ、そしたら店員がA-Openのを箱から出して見せてくれました。A-Open製ケースは博多の店やネットカタログ( http://www.aopen.co.jp/products/housing/h600-series.htm )で見て気に入っていたのでこれに決定。
なおOSは前の自宅用をLinuxにするので、これが余るので転用しました。認証はWebからすんなりと出来ました。
液晶ディスプレイはあるので、今回購入せず。もしCPUをCeleronに落とせばそれなりに全てが落とせるのであるいは半額位で作ることが出来たかも知れません。

写真

今回は公開自作パソコン検討会として行ったので、待合室で作製しました。ペンチやニッパーは用意しましたが不要、プラスドライバーだけで出来ました。
グラフィックボードの取り付け。
めがね(老眼鏡)は必需品です。

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