職棒以前とアマチュア野球
台湾に野球が初めて紹介されたのは、1906年頃。普及は速く、1915年には、組織的運営が始まっている。アマチュア球界での台湾勢の活躍は、よく知られているが、特にリトルリーグでは1969年世界を初制覇し、その後、幾度も世界チャンピオンの座を獲得している。郭源治、陳義信、呂明賜らは、リトルリーグのヒーローだ。
リトルリーグ歴代優勝チーム(1959-1998)
年度 チーム 年度 チーム 年度 チーム 年度 チーム
1998 Toms River(U.S.A) 1988 Taiwan 1978 Taiwan 1968 Wakayama(Japan)
1997 Guadalupe(Mexico) 1987 Taiwan 1977 Taiwan 1967 West Tokyo(Japan)
1996 Taiwan 1986 Taiwan 1976 Tokyo(Japan) 1966 Westbury(U.S.A)
1995 Taiwan 1985 Seoul(South Korea) 1975 Lakewood(U.S.A ) 1965 Staten Island(U.S.A)
1994 Venezuela 1984 Seoul(South Korea) 1974 Taiwan 1964 Granada Hills(U.S.A)
1993 Long Beach(U.S.A) 1983 Marietta(U.S.A) 1973 Taiwan 1963 Houston(U.S.A)
1992 Long Beach(U.S.A) 1982 Kirkland(U.S.A) 1972 Taiwan 1962 San Jose(U.S.A)
1991 Taiwan 1981 Taiwan 1971 Taiwan 1961 El Cajon(U.S.A)
1990 Taiwan 1980 Taiwan 1970 Wayne(U.S.A) 1960 Levittown(U.S.A)
1989 Trumbull(U.S.A) 1979 Taiwan 1969 Taiwan 1959 Hamtramack(U.S.A)
参考:台湾チーム準優勝年度1989年、1982年(Chai-Yi-Hsien)

(余談)1969年から1996年の間、台湾は17回優勝し2回準優勝した訳だが、そのあまりの強さにアメリカのリトルリーグ連盟本部が調査を行い、台湾に「勝ちにこだわる体制ができすぎていてリトルリーグの精神に反する」という結論を出したため1997年以降選手権に登録していない。非常に残念なことだ。
CHINESE TAIPEI オリンピック戦績
年度 開催国 アジア予選順位 本選順位
1984 ロサンゼルス 1位 銅メダル
1988 ソウル 1位 予選4位
1992 バルセロナ 2位 銀メダル
1996 アトランタ 予選敗退 -
2000 シドニー 予選敗退 -

職棒発足から現在まで
1990年3月17日、中華職業棒球聯盟(CPBL)が兄弟象、味全龍、統一獅、三商虎の4球団でスタート。1990年を職棒元年と呼ぶ。1993年には、俊國熊(現在の興農牛)と時報鷹が加わり6球団に、1997年には、さらに和信鯨が加盟して7球団となった。

しかし、1997年はとても厳しい年だった。聯盟加盟を拒まれた声宝グループとTVの放映権の入札で破れた年代TVグループが共同で新聯盟を4球団(生活雷公、年代勇士、声宝太陽、中繊金剛)で発足させた。台湾大聯盟(TML)である。この時、新聯盟は、中華職業棒球聯盟の中心選手を根こそぎ引き抜いてしまったため、現在まで続く両聯盟の確執が始まる。そして、この年の8月には、野球賭博と八百長の事実が発覚し、職棒発足以来最大の危機が訪れた。この事件で時報鷹は、解散している。

その後、前述の事件が尾を引く形で野球ファンの球場離れが始まり、各球団の経営が厳しくなる中、1999年シーズン終了後、三商虎と味全龍が相次いで解散した。

台湾職棒運営事情
中華職業棒球聯盟には、6球団が所属しそれぞれの球団は個別の親会社が経営をしている。台湾大聯盟は、声宝グループと年代TVグループの共同出資会社である那魯湾職棒公司が4球団全てを経営し、監督や選手と契約している。

二つの聯盟は、その誕生の背景から交流は無く、台湾シリーズのような台湾職棒チャンピオンを決定するシステムは無い。

台湾の職棒シーズンは3月から10月。それぞれのリーグで年間約100試合が行われる。ホーム球場は、フランチャイズ制を採用していないため特定していないようだ。1998年までは、2シーズン制を採用していたが、1999年から1シーズン制になった。

日・台職棒交流
台湾と日本の野球交流は深く、台湾から日本球界入りする選手が多いように日本から台湾球界入りする選手も多い。

参考資料:野球小僧No.2(白夜書房)、地球の歩き方No.31台湾(ダイヤモンド社)、Number(文藝春秋)、Little League Online、他