■ED602について■

1.大宮工場

 とちレビに日光軌道をUPしたところ、「マニ30の部屋」のともちゃん様よりED602(ED4010)の現状写真をお寄せ頂きました。
この場をお借りして感謝申し上げます。

<Mini解説>
ED600型ED602は、もともと碓氷峠用に製作されたED40型(旧形式10020)アプト式電気機関車ED4010(1921(T10)鉄道院大宮工場製)である。戦時中における古河関係の貨物量増加に伴い、1944(S19)鉄道省より借り入れた。このとき、ラック系の走り装置、第三軌道関係の集電装置は取り外され、代わりにポールが取り付けられたが、片運転台の特異な形状と4輪ロッド連結の粘着系走り装置はそのままに軌道線で活躍した。東武鉄道合併時譲受してED4002となり、やがてED602と改称された。新鋭のED611登場後も軌道線廃止まで在籍し、生まれ故郷の国鉄大宮工場(現JR東日本大宮総合車輌所)でED4010時代に近い状態で保存(準鉄道記念物)されている。現在建設中の、鉄道博物館入りも決定している。

大宮総合車輌所 正門脇(撮影 ともちゃん様)
粘着運転の最高速度は25km/hだったという。
なんともグラマラスなお尻。
以前から段付になっている理由が気になっていたが・・・・・。
碓氷では当然の片運転台も、前方監視が欠かせない路面運転ではさぞかし使い辛かったろう。総括制御もないので、ED601と背向で使っていたわけではなかろう。道路をこんなのが突然走ってきたら知らない人は驚くだろうなー。

(撮影 ともちゃん様)
ラック系の走り装置は復元されていない。ロッド式で固定軸距が長く、このことが神橋のルート変更を余儀なくしたのではないだろうか?それともトキ900(戦時型3軸無蓋貨車)でも入線したか?


(撮影 ともちゃん様)
 もう1台忘れてはならない車輌があります。
岡山に行った100型のうちの1両3005です。現在、RACDA(路面電車と都市の未来を考える会)と岡電の手により日光軌道線時代の塗装へ復元が行われているそうです。(連休頃デビュー予定とのこと)

 一方、地元3009とED611の復元(保全)はAさんの手作業によりすこしづつですが確実に進んでいるとのお便りを頂きました。ただ、そのお便りの中にSOSではないにせよHELPのニュアンスを達磨小僧は感じました。それ以来、何ができるのか考え続けています。


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更新    
作成    2005.3.16
写真撮影 2005

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