Dual PIC ライターの製作 (2007/7/26〜8/4)

(Last update:07/08/10)


エレキジャック第2号の
付録基板で組み立て
仮組みで動作確認。
ターゲットICソケットは最終組上げ時に
ZIF ソケットに変更予定
ケース加工の様子。
ZIF ソケット横は LED 用穴あけ
失敗からの必死のリカバリ(爆)
ソケット基板裏面
ソケット基板表面。3角LEDがミソ。
一番下は書き込み中を
示すインジケーター
ケース内部の様子。
結構ギリギリ。
ソケット基板はネジ1本と
エポキシ系接着剤で固定
完成!

製作の経緯:

 PIC を使ったオーディオセレクタ(元ネタ)が作りたくなり、必要に迫られて製作。


回路説明、設計時の考慮点等:

 詳細はエレキジャック2号や作者さんのページを参照いただくとして、こいつの最大のミソは Writer509 互換、RCD ライター互換、RS-CS 書き込み可、と 3方式対応であるところ。特に RS-CS 方式に対応しているため、Writer509 自身が使用するファームウエアもこれで書けるので、管理人のようにまったくのゼロから PIC をいじるには最適。また Writer509 互換であるから USB → シリアル変換ケーブルにも対応しており、今どきのノートでも安心して使える。

 雑誌では 18pin ソケットでの製作例しか載っていないが、28pin や 40pin の PIC にも対応するため、ソケットには 40pin ZIF ソケットを使用し、ロータリースイッチ(電源SWも兼ねる)で各モードを切り替えることとした。


工作のポイント:

 今回は基板は雑誌付録なので、特に悩むポイントは無い。となると最大のポイントはケース加工であろう。特に、40pin の ZIF ソケットのどの位置に書き込む PIC の 1 pin を挿すかを示す LED の位置を正確に位置出しし、正確に穴を開けなければならない。

 が。実際に穴を開けてみると位置がズレまくり(泣)。やはりちゃんとしたボール盤がないと正確な位置への穴あけは厳しい。またケースの裏表をあれこれひっくり返しながら位置出しをするので、気を抜いたスキに基板の上下を間違え、位置を完璧に間違えてケースに穴を開けてしまった(号泣)。仕方がないので、LED 部分は基板丸出しにすることにしてリカバリすることに(爆)。

 しかし失敗してもタダでは起き上がらないのが管理人である(嘘)。基板丸出しにするのであれば、ケース加工の都合を考えずに済むので、丸型以外の LED が使える。そこで部品箱を漁り、こんなこともあろうかと10年以上前に購入した(@o@)三角形の LED を投入。おかげで 1pin の位置はバッチリ示せた。

 ところで余談ではあるが、昔の LED は概して電気喰いである。現在の LED はどんな色でも 2〜5mA も流せば十分明るいが、昔のものは 10mA ぐらい流さないと視認できない。また定格電流を流したとしても、絶対的な明るさは現在の LED にはかなわない。

 今回は単純に Vcc から電流を流せばよいので、多めに電流を流してやれば問題は無いのだが、例えば IC から直接ドライブするような場合はにはちょっと使えそうにない。やはり部品は最新のものを使えということか。


変更点:

 Writer 509 のページにある通り、Vpp はデフォルト 12V(余った DIP SW で 13V に変更可)に、また Vpp に 0.047μのコンデンサを追加して 18F シリーズ対策を施しておいた。


注意点:

 この Dual PIC ライタや本家 Writer509 は秋月の USB→シリアル変換ケーブル対応と明記されている。しかし古いドライバでは OS は COM ポートを認識するものの、下記「最初のファームウエア焼き込みプログラム」がこのライターを認識しなかった。そこで秋月のFAQページを覗いてみると、新しいドライバ (Ver20026) が提供されており、そちらを使うことで無事解決した。

 また作者さんのページでは、雑誌掲載後に、雑誌の手順よりも楽に最初のファームウエアが焼けるプログラムが提供されているし、ファームウエア自体もバージョンアップしているので、ライターを製作したらチェックしておこう。



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